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  • 15

鮨と生魚の食文化(後編) (^¬^)じゅるる

 ちょうど、そのころに名古屋では回転寿司が流行り始め早速足を運びますが、やはり「初寿司」に慣れた舌には味がガタ落ちのうえに「安い」と看板を掲げている割りには、結局は普段なかなか口にする事の出来ない高価なところばかりを狙うので、結果的には一般の鮨屋と変わらないような金額になります。

 それに加えて緑茶の味にも拘りのあるワタクシとしては、あの回転寿司の不味いインスタント緑茶にも我慢できません。

 ところで「名古屋」の料理というと、なんでもかんでもみそ味にしてしまうようなイメージがあるかもしれませんが、さすがに鮨や刺身にまでみそをつけて食す事はありません。

 しょうゆで食す鮨はともかくとして、刺身は通常はドロっとした濃い味の「刺身溜まり(*文末に解説あり)」が主流であり、ワサビにも拘るワタクシは1本1000円近くする本ワサビを卸して使っています。

 もう10年以上も前の話になりますが、まだ時々TVを観ていたころのグルメ番組で築地の有名店を訪れたタレントが、鮨を手掴みで食べている光景を目の当たりにし

 (ほほぉ・・噂に訊いていた通り、江戸っ子は鮨を手掴みで食うのか?)

 と妙に感慨を覚えたものですが、この積年の疑問を晴らそうと先日東京から引っ越してきていた、友人のS氏に訊いてみますと

 「そんなの当たりめーじゃん。
 鮨食うのにフツー箸なんて使わねーだろ・・・こっちの鮨屋へ行った時に、みんな箸で食ってるから驚いたよ」

 と、即座に切り返されました。

 「箸なんか使って喰うヤシはいない?」

 「そうだなぁ・・・鮨喰うのに箸なんか使うのは、よっぽど上品なマダムとかだろーな」

 とか言っておりましたが・・

 ところで、この東京の友人に先程触れた「刺身溜まり」の話をすると

 「え? たまり? 
 何それ? 訊いた事もねーよ・・・」

 と言うから早速、居酒屋で刺身の盛り合わせをオーダーすると、当然の如くたまりが付いてきます。

 「え? 何これ? こんなの初めて見た・・・
 どんな味なの?」

 「だから、まあ喰ってみろって!」

 恐る恐るといった引き攣った顔で、たまりを付けたマグロを口に運んでいったS氏。

 「なんか変な味だな・・・
 味噌といい、なんで名古屋ってこんなに強烈な味ばかりなの?」

 と、目を白黒とさせておりました (ノ∀`)アヒャヒャヒャヒャ

注:「溜まり醤油」=大豆麹に塩水を混ぜ、熟成させて造った濃厚な醤油。
 愛知・岐阜を中心に生産され、主に関西で使用される(goo国語辞典より)

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  • 14

鮨と生魚の食文化(前編) (^¬^)じゅるる

 人の好き嫌いはかなり激しいワタクシですが、食べ物に関しての好き嫌いはあまりありません。

 そのなかで大好物を挙げるなら麺類(ラーメン、味噌煮込みうどん、きしめん、そば)、肉料理(ステーキ、焼肉、唐揚げ)とともに「鮨」を迷わず挙げます。

 にゃべっち家では、月に一度か二度くらいの割り合いで近所にあった鮨屋から出前を取るのが恒例となっていて、子供の頃からこの大ぶりの握りが大好きでした。

 大学時代に住んでいた京都は、盆地のために「京野菜」といったものが主流で旨いのがありませんでしたから、食い倒れの大阪へ繰り出して安い店で摘むかスーパーで買ってきた奈良名物・柿の葉ずしを食べる程度でしたが、再び名古屋に戻って社会人になってからは、無理をしてでも週一回くらいは食べに行っていました。

 名古屋で有名な鮨屋といえば「廣寿司」の名が真っ先に挙がりますが、ワタクシが気に入っていたのは「初寿司」の方で名古屋地下街にある店へと、よく足を運んだものです。

 そして鮨といえば当然お酒、それも熱燗が欠かせない。

 「初寿司」では熱燗を注文すると、盃が10個以上も入った籠を持ってきて好きなのを選ばせてくれるので、盃の形に拘りのあるワタクシはこれをじっくりと吟味して選ぶ事になります。

 ここの酒がまた旨く、銘柄を訊くと「白鶴」という事なので酒屋で特級(当時)を買って来て、ついでに瀬戸物屋で盃の形の似たのを選んできて雰囲気を出してみましたが、やはり自宅で呑むのは「灘の銘酒」といえどあまり旨くはありませんでした。
 「初寿司」は名駅地下街だけでも何店舗かあり、別の店へ行ったときは一合ビン入りの月桂冠が出てきて、これがまた旨かった。

 その後、地下街を何の気なしにブラブラと歩いていると、偶然目に入った酒屋でその一合ビン入りの月桂冠を目にしたので、早速買って帰り自宅で呑みましたが、やはり旨さは激減してしまいました。

 魚介類は好物ばかりのワタクシですが、やはりマグロやハマチ、カンパチといったところ(特にトロ)が好みですが、カウンターでこれらばかりを注文していては、予算を遥かにオーバーしてしまいます。

 幸いにもこの店では、回転寿司のように2巻セットの「バラ売り」をやっていました。

 マグロ、ハマチ、カンパチ、イカ、エビ等を各2巻セットで食べて2000円くらいでしょうか。

 これに熱燗を3本ほど呑むので、締めて3000円は超えてしまい20代の若造にしてはこれを週一回は贅沢な気もしましたが、翌日はカップラーメンかインスタントラーメンとおにぎり・・・といった感じになります 柱| ̄m ̄) ウププッ

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  • 13

名古屋名物・赤味噌が旨い(後編)

 みそカツにしても、ヨソから来た人には概してあの「味噌ダレ」には抵抗が強いようで、東京から出向で転居して来ていた以前の同僚も

 「なんで名古屋って『みそカツ』とか『あんかけスパ』だとか、わざわざ料理を不味くしたがるの?」

 などと、いつも怒っていました。

 「『不味くする』って・・・ そういうの、食べたことあるの?」

 「食べねーよ、あんな気持ちわりーのもの・・・だって、不味そうじゃん」

 「じゃあ、実際はわからんでしょーが」

 「旨い訳がないし、あんなの。
 第一、見た目からして、あんな不味そうじゃ?喰う気しねーもん」

 と決め付けていました。

 この人は

 「ねぇねぇ。
 名古屋のコンビ二って、なんで納豆がねーの?」

 「納豆なんて売れんからっしょ。
 ワタクシも、喰った事ないし・・・」

 「は? 納豆食った事がないって・・・」

 といった調子で、なにかと

 「まあ、名古屋はイナカだからなぁ・・・」

 と、小バカにするのが口癖でした。

 さらに「おでん」にも、文句を付けます。

 「この前、コンビニでおでん買ったら

 『味噌ダレにしますか? カラシにしますか?』

 て訊かれたよ・・・ 何でおでんに味噌なんだよ?
 しかも関東煮の味が、ちゃんとついてるのに・・・」

 「関東煮の味だけじゃ、名古屋人には淋しいからな。
 ワタクシなど、おでんに味噌をつけるのは当たり前過ぎるから、わざわざ訊かんでも3袋くらいは入れとけ、ってなもんだが・・・」

 「信じられん・・・なんでわざわざ不味くしてく喰わないといかんのか、名古屋ってとこは。
 関東煮の味が淋しけりゃあ、カラシに決ってるじゃん、フツーはよ」

 しかるに、この御仁も

 「赤だしの味噌汁は旨い!
 オレにも、あれだけは旨さがわかったよ」

 などとホザいておりましたが (゚c_,゚`)プッ

 で、ある時この男を

 「旨いものを喰わせてやるから」

 と無理に誘い出し、どて鍋(牛すじ、ゴボウ、こんにゃく等を名古屋の赤味噌と生姜、そして砂糖でじっくりと煮込んだ甘辛の鍋。
 要するに、名古屋風もつ鍋のようなもの)

 を食べさせると

 「そうそう。
 オレこの有名な「どて鍋」っての、が一度食ってみたかったんだよ。
 しかし見るからに、不味そうだな・・・」

 とか何とか言いながら、満更でもなさそうな感じで食べていましたが。

 また、奈良から出向で転居してきていた元同僚は、大阪から来たばかりの後輩に

 「こっちへ来て、初めてトンカツ喰いに行った時や。
 頼んでもおらんのに、カツに味噌が乗っとんのや。
何や? この辛くて不味そうなんは? 
 こんなん頼んでへんのになーと思ったけど、しゃあないから我慢して食うたら・・・
 旨いわ。あれは・・・ホンマに・・・」

 この人は

 「ボクはこっち(名古屋)へ来て、もう3年になるんやけどなぁ。
 毎朝、女房に赤だし作らせてますわ。
もう赤だしの味噌やないと、飲んだ気がせえへんようになってなぁ」

 と奥方の教育よろしく(?)、すっかり名古屋人にカスタマイズされておりました (`m´+)ウシシシ

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  • 12

名古屋名物・赤味噌が旨い ~ 「味噌煮込みうどん」編(中編)

 ここのうどんは高く、かしわが少しだけ使われたただの「味噌煮込み」で980円(希望により卵は無料)で、ご飯のついた定食とか一半(大盛り)、或いは色々な具が入ったのは確か1280円くらいだったため懐の淋しい若者だったワタクシには手が出ず、専ら980円の「(ただの)味噌煮込み」ばかりを食べていました。

 ワタクシにとっては、ここの名物「味噌煮込みうどん」もさることながら、同じくらいに楽しみだったのは熱燗と一緒に食する漬物の盛り合わせ鉢です。

 うどんを煮込むまでに時間が掛かるので、この漬け盛りで熱燗をグビグビとやりながらのんびりと待つ。

ダイコン、ハクサイ、タクアン、ナスなどが大きめの鉢に盛ってあり、常連の誼で大の漬物好きである事を先刻承知の店(某ビル店)のオバサンが、幸せそうな顔で舌鼓を打っているワタクシを見ると、もう一鉢を出して来る嬉しいサービスをしてくれたものでした(通常は2鉢目からは、300円くらいが正規料金であった)

 そうして暫く待っていると、2本目のお銚子とともに土鍋でグツグツと煮え返っている名物「味噌煮込み」が登場し、2度目のお楽しみとなるわけです。

 ワタクシは「猫舌選手権」などというものがあれば確実に金メダルを争えるくらいの大の猫舌なので、蓋を開けたばかりの濛々と煙が立ち込めているようなのはとても直接には食べられず、蓋を皿代わりにしてうどんをここへ入れて食べます。

 この店のうどんは、かなり固めに煮てあるために普通のうどんのようにツルツルと飲み込んでいくような食べ方は難しく、コシを噛み砕きながら少しずつ食べるので、消化にも良いでしょう。

 そうして、うどんを味わいながら2本目のお銚子をチビリチビリとやっているうちに、適度に冷めてきたネギやかしわのだしが濃厚に効いた味噌と熱燗とを交互に飲み比べます。

 (ああ、これぞ無情の幸福 ヾ(≧∇≦)〃

 総て食べ終わった頃にはすっかり汗ビッショリになっていて、店のオバサンが汗を拭くためのオシボリを持ってきてくれます。

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  • 11

名古屋名物・赤味噌が旨い ~ 「味噌煮込みうどん」編(前編)

 愛知の味といえば「味噌」です。

 味噌の本場は「八丁味噌」の岡崎ですが、三河だけでなく名古屋を含めた愛知県では「みそ味」がお馴染みです。

 毎日、家庭で作られる味噌汁はその家代々の味とよく言われますが、にゃべっち家でも勿論、母の作る年季の入った具沢山の味噌汁は食卓には欠かせませんでした。

 中学生になるまでは毎年の夏休みと、時には春休みなどにも泊りがけの旅行に行くのが恒例でしたが、旅先の旅館の大浴場でひと風呂済ませた後の夕食の膳や、見知らぬ土地特有の爽やかな朝に迎える朝食に必ず付いてくる味噌椀の蓋を開けた時に、白味噌や合わせ味噌を目にした時(大抵の朝食は、これらが相場でしたが)には家族皆、大いにガッカリしたものです。

 我が家ではトンカツや焼肉、或いはうどんといった献立にまで味噌の味付けをする事はありませんでしたが、社会人となり名古屋へ引っ越して一人暮らしを始め否応なしに外食生活になると、トンカツなどは当たり前のように「みそカツ」となりますし、焼肉屋へ行っても大抵は何種類かのタレの中には、当然のように「味噌ダレ」も付いています。

 そして極めつけは、なんと言っても「味噌煮込みうどん」でしょう。

 さすがに実家にいる時は、店屋物を含めても「みそ味のうどん」というものは、食べた記憶がありませんでした。

 フリーでマスコミ関係の仕事をしていた20代前半の頃に、名古屋のカメラマンに引き立てられて何度も奢ってもらっていたのが、名古屋では有名な『山本屋本店』の「味噌煮込みうどん」でした。

 未知の味にやや尻込みしつつチャレンジしたその時から、たちまちにしてこの独特の味の虜になったワタクシは、次第に自腹でこの店へ通いつめる事となります。

 この頃の数年間は、毎年冬になると週に2ー3回くらいのペースで名古屋駅地下街『ユニモール』に直結した某ビル店や、新幹線地下街『エスカ』店、或いは『サカエチカ』と直結した中日ビル(地下)店などへ、足繁く通っていました。

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  • 10

因業中国ジジイに仕掛けられた「フカヒレラーメン」の罠(後編) “(*`ε´*)ノ

 まさか

 「要らなかったのに・・・」

 などという訳にもいかないし、また言ったところで現実にもう出来上がってしまったものは元には戻らない。

 「まあ、食べてみなされ」

 「いや、わざわざ作ってくれなくとも良かったんですが・・・」

 「食べなきゃ本当のところはわからないあるよ。
まあ、延びないうちに食べる事ある・・・」

 そうまで言われては、もう食べるしかない。

 こんな高価なのを試食用にわざわざ作ってくれなくてもという思いと、テーブル越しにジーッと見つめるオヤジの視線も気になり、どうにも喉を通り難いので形ばかり食べておく。

 確かに、鱶の姿煮を惜しげもなく丸ごとぶち込んだ風味と、ジンワリ染み込んだ味はなかなかに旨かったが、まあ2000円もの大枚を払ってまでラーメンを喰う気はないワタクシは

 (どうせこっちはタダだからいいようなもんだが、こんなラーメンなんぞに2000円も払う酔狂なオタクがいるのかいな?)

 と、密かに腹の中でせせら笑っていたものだった。

 そうこうするうちに取材もどうにか終わり、見送りに来てくれたオヤジに

 「どうも・・・高価なラーメンをごちそうさまでした?!」

 と礼を言って帰ろうとすると

 「ハイ、フカヒレラーメン2000円あるね!」

 「は? もうメモしましたよ。
 しっかり憶えてますって・・・」

 と応えてから

 (もしや・・・)

 と嫌な予感に思い至った。

 「ですから・・・ お代がまだあるね」

 「え? さっきのって、お金払うんですか・・・? 
 普通はこういうのは、タダでいいって言うもので・・・」

 「いや、あれには高い材料費が掛かってるあるからねぇ・・・」

 とオヤジは当然だといわんばかりの、済ました顔である。

 (アホな!
 そんならそうと最初に言わんかーい!
 勝手に出してきたんだから普通はタダやろーが、チクショウ!
 こんな事なら、フカヒレスープも一滴残らず飲んでおくんだったよ (;´д` )トホホ

 と、ハラワタ煮え繰り返る思いでした (;`O´)o

 その後、この《××園》には一度も食事に足を運んだ事がないのは言うまでもない・・・

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  • 9

因業中国ジジイに仕掛けられた「フカヒレラーメン」の罠(前編) “(*`ε´*)ノ

 もう随分前の事ですが、フリーランサーという職業をしていた時のお話です。

 当時(20歳そこそこの頃)、巷に《グルメブーム》というのが起こり

 「行列の出来る店」

 「究極のナントカ」

 といった企画が、マスコミでも持て囃された時期がありました。

 当時、フリーの記者として地元のローカル紙の紙面において、週間で1ページの企画物を任されていたワタクシも、このブームに便乗した一人であった事は言うまでもなく、何本ものグルメ記事で紙面を埋め尽くして来ましたが、その中に

 《究極のラーメン特集!》

 というのがありました。

 その名の通り、他店にはないようなオリジナルで風変わりなラーメンを食わせる店を紹介する企画で幾つかのラーメンを採り上げましたが、その中でメインに持ってきたのが中国料理店チェーン店《××園》の「フカヒレラーメン」(2000円)でした。

 この企画の直後に、新聞社の編集部長から

 「この前の《ラーメン特集》の企画の中にあった《フカヒレラーメン》を、別のコーナーでデカく紹介したいのでもう1回取材してきてくれ!」

 とのお達しが舞い込んで来ました。

 当たり前の事ですが、飲食店の記事を書くのに実際にその店の料理を食べる事はまずありません。

 そもそもこうした特集記事の取材ともなれば、1日で4ー5件の店を取材に廻らなければならないのでとても食べきれない事もありますし、また零細プロダクションから貰う安いギャラでは到底、これらの店の料理を自腹で食べるには追いつきません。
 中には、気前の良い主人がいたりして

 「ゴチャゴチャと口で説明するよりは、食べてもらった方がわかると思うから、食べて行ってよー」

 などと言ってくれるような人もいたりしますが、食べたところで実際の感想をそのままに書くわけには行かないので辞退していたし、例外的に食べる場合も客として勘定は払う事にしていました。

 ところがこの《××園》へ取材に訪れた時は、見るからに欲の深そうな中国人の小太りのオヤジ(店長)が出てきて、取材が進むうち

 「ちょっと失礼あるね!」

 と消えたかと思うと、この店の売り物である例の「フカヒレラーメン」を持ってきたではないか ( ̄ェ ̄;) エッ?

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  • 8

初公開! Mr.にゃべっちの食生活part4 (  ̄∇ ̄)ノ

 金銭感覚にルーズなワタクシは、もとより家計簿などをつける習慣などとはサッパリ無縁でもあるのですが、例の行きつけの店の奥さんから

 「にゃべっちさんのような高給取りは・・・云々」

 などとよく言われた事から、何故にそのような誤解が生じたかを質してみると

 「だって食費だけでも毎日、これだけ嵩んでるじゃないのよ。
 月に幾らくらい使ってるの?」

 といわれ、ようやく初めてざっと頭の中で暗算をしたものでした。

●朝食 合計6500円
 パン 100円×20日= 2000円
 モーニング(外食時)450円×10日= 4500円

●昼食 合計18000円
 定食 600円×30日=18000円(合計)

●夕食 合計21000円
 ほか弁など 600円×15日= 9000円
 定食(外食時)800円×15日=12000円

●アルコール 合計21000円
 ビール・発泡酒400円×15日=6000円
 ビール・日本酒(外食時)1000円×15日=15000円

●酒の肴 合計19500円
 刺身など肴 500円×15日=7500円
 外食時(刺身・煮物など)800円×15日=12000円

 以上、ざっと概算で86000円。

 結構多いかな? 

 とは思いながらも、比較する相手がいないのでそれほど気にも留めていませんでしたが、件の奥さんにこの概算を話して訊かせたところ

 「そりゃ使いすぎよー! 
 って、私が言っちゃいけないか・・・

 でもここだけの話、ウチなんか男の子2人の4人家族だけど絶対、月に5万以内には収まるよう切り詰めてるんだから。
 さすが独身貴族はいいわねー」

 とかなんとかヌカシテおりましたっけ (ノ∀`)アヒャヒャヒャヒャ

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  • 7

初公開! Mr.にゃべっちの食生活part3 (  ̄∇ ̄)ノ

 その実もう一つの大きな理由は、この店の店主とは仲良しのためツケが効く事で、鷹揚(というか超ズボラ)な主人は2,3ヶ月溜めていてもまず請求してくるような事がありません。

 そのため、かつて失業していた時期には半年分くらい溜めたままに、ちょうどワタクシのツケの管理をしていたオバサンが辞めたのを良い事に、ドサクサで踏み倒した事もあるくらいでした ( ̄∀ ̄*)

 勿論、その後に少しは穴埋めした事もあり、踏み倒したのはそれ1回きりで、滞納した時はある程度の熨斗をつけて払うよう心掛けていますが。

 この主人は親の後を継いだ典型的な道楽者で、先に触れた腕の良いコックもブラリと訪れた旅先のどこかから連れてきた人でもあり、また各地に旅行に行ってはその土地の地酒を買ってきて客に振舞ってくれたりと、大変に親切かつユニークな人物でもあります。

 お互い、まだ20代の若い頃は

 「オイ、にゃべっちー!
 給料前で金がなかったら、ウチに来やーいっくらでも食わせたるで、取り敢えずここにおるうちは食い扶持だけは心配だけはせんでもええぞ!
 利子はトイチでええから」

 というのが口癖で「トイチ」というのは勿論ジョークであり、実際はしらばっくれていれば本当に踏み倒せるのではないか? と思うほどに金銭には無頓着な、ワタクシにとってはまことに好都合な変わり者でもあります。

 話がややワキ道に逸れましたが、ワタクシは根っからの不精者の上に人の混雑しているところは嫌いなため、スナック・バーはおろか居酒屋にさえも飲みに出かけるような事はほぼ皆無で、例外として月に1度か2ー3ヶ月に1度くらいの頻度で誘われた時に付き合う程度です。

 しかしながら、ああいった雰囲気の場所で飲む酒は、やはり家で一人で呑む酒とは全然味が違ってきますので、そういう時には知らぬ間にかなりの量を飲む事になります。

 酒量はビールなら(特に人の驕りの時は)殆んどいわゆる「ザル」に近い状態で、大体がまずビールで乾杯した後に地酒などに移っていくというのがお決まりのパターン。

日本酒はさすがに3-4合も過ぎれば酔いが回ってきますが、大学生時代に初めて飲み会に行った時に、調子に乗って暴飲した挙句に酷い修羅場を経験して以来は適当なところで止める習慣が自然に身についており、それ以降は二日酔いの経験は殆んどなくかなり飲んだ翌日でも、いつもと同じスッキリとした目覚めが訪れます。

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  • 6

初公開! Mr.にゃべっちの食生活part2 (  ̄∇ ̄)ノ

 真夏の汗をかく季節は、専ら「冷やし中華」か「ざるそば」と「おにぎり」、或いは「チャーハン」といった組み合わせなどで済ませていますが、普段は当然のように定食類。

この定食は大体550-600円で、喫茶店のランチとは比較にならないボリュームがあり、味の方もこうした大衆食堂めいた店にしてはまずまずといえるでしょう(この食堂に関しては、もう数年間通っているので面白いエピソードが幾つかあるのですが、それについてはまた、回を改めてご紹介していく予定です)

 ちなみに、この食堂は平日の12時ー13時の時間帯しか営業してませんので、平日の時間がずれ込んだ時や土・日に限っては「松屋」やらそこいらのラーメン屋などに行くか、或いは外出が面倒な場合はウチで済ませることもあります。

ウチでの場合は「ほか弁」(コンビニのあの脂っこい弁当はどうも口に合わないため、なるべく食べないように心掛けています)、或いはカップやきそばやカレー、時にはインスタントラーメンや夏場は冷麦やそうめん、きしめんを茹でたりする事もあります。

 ちなみに、ワタクシが料理のためにキッチンに立つのはこれくらいのもので、インスタントラーメンに関しては15年以上の“料理歴”を持つベテランでもあります。

 さて1日3食のうちで、最も比重が大きいのが当然の事ながら夕食。

 年間通して1日3食が欠かせないのと同様に、夕食時のアルコール摂取も欠かせません(休日といえど、昼間から飲むような事は、正月か旅行の時以外はまずありませんが)

 アルコールの飲む量は、季節によって大きく変動します。

 飲み方としては、夏場はスーパーで買ってきた枝豆の半袋を茹でたのでまずは1杯飲んだ後に、刺身やイカ・タコなど生の魚介類を刺身に飲むパターン。

量でいえば、真夏のピークには(スーパードライ)大瓶で3本くらい飲み、そのかわりに当然ごはんは茶碗6-7分目くらいとなります。

 暑くも寒くもない季節は飲む量がグッと減り、ビールか発泡酒でレギュラー缶2?3本程度かロング缶2本程度ですが、これが真冬のピーク時になると今度は日本酒の熱燗を飲む量が増え、普段の2合程度から3合程度まで増えます。

 夜の食事は、そうして飲んだ後に「ほか弁」などで済ますか外食になりますが、外食の場合は決まった店があってもう何年も行っている店では、それなりにバランスの取れた食事が出来ます。

 そこの店は経営者がワタクシとは古くからの知り合いで、レストランとも大衆食堂ともつかないような店ですが、何故にその店にばかり行くかと言えば新しい店を探すのが面倒でもあり、それ以上に気心の知れたこの店のコックはワタクシの栄養バランスを考えて料理を作ってくれるからでもあります。

 そしてもう一つの大きな理由はといえば、その実ここからが肝心なのですが・・・

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  • 5

初公開! Mr.にゃべっちの食生活part1 (  ̄∇ ̄)ノ

 改めて言うまでもない事ですが

 グルメ(gour・met)

 とはフランス語で「食通、美食家」といったような意味です。

 10ちゃんねる (* ̄ー ̄)y-~~~~ では、8chを「にゃべっちグルメ」と謳ってはいますが、ワタクシの食生活といえば「食通」とも「美食」とも、ほど遠いものがあります。

 しかし考えてみれば「グルメ」とは、あくまで「美しい食事のあり方」であり、必ずしも金の掛かった贅沢な料理ばかりがグルメとばかりも言い切れないでしょうし、また食通の定義にしても甚だ曖昧なものでイカモノ喰いで有名な自称食通の有名人もいる事から敷衍していっても、それぞれの楽しみ方があるでしょう事から、ここでは

 「食」或いは「お酒」全般

 に対する

 ワタクシなりの拘り

 といったようなモノにまで、強引に解釈を捻じ曲げてしまおうと思います。

 したがって万が一、この

 『gourmet

 というタイトルを見て、一般的な「グルメ」というイメージから連想されがちな高級料理などの話題が出てくるのを期待しているような方がいたら(まずここに、そういう期待をするような的外れな御仁は、いないとは思いますが・・・)まったくの期待外れとなるであろう・・・と事前に宣言しておきます (^^;)

 さて、まずはワタクシの日常の食生活から、本題に入りましょう。

 基本的にはまず美食家でも大食漢でもなく、かといってそれほどデタラメな食生活を送っているわけでもなく、まあ一言で言ってしまえばごく標準的といえる部類です。

 それでも敢えて分類するなら、やはり無頓着な部類に入るでしょうか。

 原則として子供の頃から1日3食は絶対に欠かせない主義で、体質的に朝が弱いせいで朝食は専らスーパーやコンビニで買うバターロールなどの8,9個入り200円くらいのヤツの半分(4つか5つ)をコーヒーで流し込んで終わり、という横着なものです。

 比較的時間の制約のない土・日などは、喫茶店やファミレスでの朝食が普通となります。

喫茶店の「モーニング」というと、名古屋など愛知県独特の文化らしいのですが、通常のコーヒーの価格でトーストやミニサラダ、或いは卵などが勝手に付いてきます。

 この「モーニングサービス」は、生まれも育ちも愛知のワタクシなどからすればごく当たり前の事だと思っていましたが、他県から来た人はこうしたサービスに必ず驚かれるようです。

愛知県はなぜか日本一喫茶店の数が多いらしく、それだけ競争が激しいのでしょう。 

 昼は平日は食べるところが決まっていて、とあるビルの中にある厚生食堂へ毎日食べに行きます。

 この店は席数がざっと100を超えるくらい広いうえに、総てがセルフサービスだからお値打ちでもあり、ごはんと赤だしはお替わり自由です。

最もワタクシはどんぶり八分目くらいで充分ですが、メニューは毎日日替わりの定食が3ー4種類用意されていて、その中から好きなものを選びます。

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  • 4

ドラマは一杯の「けつねうどん」から始まった!(後編)

 「ああ・・・「けつねうどん」が食べたい・・・ 
 もう一度、あのニッポンの「けつねうどん」が食べたい・・・」

 夜毎、夢枕に現れるリアルな残像と、味覚中枢にガッチリとこびり付いて消えることのない、あの“だし”の効いた「けつねうどん」の魔力は、遂にジョンソン氏を睡眠障害へと追いやるばかりか、ノイローゼ一歩手前にまでその症状は病膏肓に至り、最早寝ても覚めても人一倍鋭利なはずの頭の中を占めるのは、あたかも初恋で盲目に陥った少年の如き「けつねうどん」に寄せる純粋なまでの思い一色という有様でした。

 「うぬぬ・・・ 最早「けつねうどん」なしでの、この私の人生は考えられぬ」

 そうしてジョンソン氏は遂に、持ち前の決断力で世にも思い切った英断を下したのでした。

 「そうと決まれば、1日も早く日本に移住だ」

 しかしながら、事はそう単純ではありません。

 なにしろジョンソン氏には家庭がありますし、日本で言えば天下の三菱商事か三井物産のエリート商社マンというような社会的地位は、絶大なる財産でもあります。

 また家族にとっても、多くのアメリカ人がそうであるように日本に対する認識などは、せいぜいが

 「東洋の辺鄙な島国」

 程度のものだったでしょうし、アメリカンワイフともあればそうそう大人しく亭主のワガママを許すわけはなく、家中こぞってのヒスの嵐が家庭狭しと吹き荒れた事は、容易に想像がつこうというものです。

もとよりジョンソン氏とて、元々は典型的なマイホームパパであったわけです。

 しかし、こと「けつねうどん」に関してだけは話は別で、ジョンソン氏のこれに対する思いばかりは、あらゆる障害をも乗り越えんとせんほど、尋常ならざる迫力を伴ったものでした。

 「誰が何と言おうと、オレは「けつねうどん」なしでは生きてゆけぬ! 
オマエたちの気持ちはわかるが、それも「けつねうどん」を食べてしまった今となっては、最早どうしようもないのだ・・・
 オマエたちが嫌なら、オレは一人でも行くが、悪く思うなよ」

 オーマイガーッ L(>0<)」

ブーブーと不満を垂れていた奥さんも、育ち盛りの数人の子らを抱えては路頭に迷うわけにも行かず、渋々とジョンソン氏に従い日本へと移住する事になりました。

 かくて、人も羨むアメリカン・エリートビジネスマンの地位を投げ打ち、今や日本の片田舎の町の英会話教室でバイト講師として教鞭をとるジョンソン氏は、教室での仕事を終えた帰りに良く“だし”の効いた「けつねうどん」の美味に舌鼓を打つ、幸せな毎日を謳歌しているということです。

 めでたしめでたし (。^〇^。) //パチパチ (。^〇^。)// パチパチ 

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  • 3

ドラマは一杯の「けつねうどん」から始まった!(前編)

《前書》
 この話は、かつて何かの本で読んで

 (世の中には、こういう奇特な人もいるんだなぁ・・・)

 と妙に印象に残った話を、ワタクシ流に勝手に書き換えたものです。

 何故に「勝手に書き換えた」のかと申せば、元ネタは随分と前に目にしたものであり、今となってはその出典も定かではなく、また年月の経過とともにディテールの記憶も薄れてしまいましたが、それでも最も重要なフレームワークだけはほぼ原形を留めているものと思われます。

 したがって、ここに発表するものは基本となる骨格は原型の物を土台とし、ディテールの描写はかなりの創作となっていますので、万が一この話をどこかで読まれた、或いは訊かれた方で

 「元ネタとかなり違うゾ!」

 というようなクレームが出ても、一切受け付ける事は出来ませんので悪しからずご了承くださいw

 少なくとも、元ネタ以上にはオモロクなっているはずなので・・・(`m´+)ウシシシ



 《本編》
 アメリカ人のエリートビジネスマンであるジョンソン氏(適当な仮名)は、ビジネスの出張で、とある町へ来日しました。

 得意の交渉力で鮮やかに商談を成立に導きホッと一息つくと、ようやく小腹が空いた事に気付きました。

 世界一流のビジネスマンともなれば、のんびり座敷に寛いで和食のようなかしこまったスタイルは性に合わぬか、或いは得てしてエリートに限ってこういう風情に憧れるものなのか、ジョンソン氏もブラリと立ち寄った田舎町の小さな蕎麦屋の暖簾を潜り、一杯の「けつねうどん」を食したのでありました。



 とまあ、ここまでは特になんという事のないありきたりの話ですが、しかしながら時として世にもわからない、予測不能で不可解に満ち溢れて見えるのが、人間の行動というものです。

 この仕事に家庭にと、順風満帆を絵に描いたようなエリートのジョンソン氏の心を、突然の嵐のように襲ってきたのが僅か一杯の「けつねうどん」であろうとは、いかにリチャード・クーのような腕利きのアナリストであろうとも、またユングのような人間分析の達人をもってしても、その分析力を遥かに超えた行動といえるものでしょう。

 さて、母国アメリカに帰ったジョンソン氏にとっては、東洋のジパング・日本の美しい山々に囲まれた自然の景観とともに、名もない小さな町の薄汚れた蕎麦屋で啜った、あのホカホカと湯気の立った一杯の「けつねうどん」などは、思い出の中のほんの小さなひとコマとして、忙しい日常にあっては直ぐにも忘却の彼方へと消え去るはずのものでしたが、思いもよらずなぜか夜毎ベッドに横たわる度に、あの情景が脳裏に浮かんでくるのでした。。。

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食を楽しむ(後編) (= ̄∇ ̄=)ニィ

 ここぞとばかりメニューを羅列していこうと意気込んだ主人を遮るや、間髪いれず「天丼」に決めると、翌日からは毎日「天丼!」の1点張りが延々続く事になった、というお話です。

 つまりこのケースでは、××氏が「食事」に関してまったく無頓着だったと考える事も出来ますが、実際には恐らく目の前のメニューを考える事すら面倒に思えるくらい、役作りにのめり込んでいたのであろうと推測できます。

 ここまで来れば、おそらくは無理に「鰻丼」を喰わせようが「かけそば」を喰わせようが味の認識も怪しいものでしょうし、こうなると最早空腹を満たすだけの「エサ」に過ぎません。

 これは極端な例ですが、我々も忙しい日常にあっては寝坊が好きな人は朝食をゆっくり食べている時間などはなく、ついつい出勤の車の中でパンを齧りながらで済ませてしまったり、また宮仕えの身では昼食時間も決まってくるので何かの用事を済ませなければならない時などは、それこそ味もヘッタクレもなく立ち食いそばを掻き込む「エサ」としての食事を、余儀なくされます。

 そこへいくと欧米などは、押し並べて「食事の時間」を大切にする文化があります。

 なんでも欧米を真似ろと言うつもりは毛頭ありませんが、この食事(というか家族での団欒というべきか)を大切にする文化に関しては、ワタクシ的には人の生き方や文化として見た場合、やはり素晴らしいと思わずにはいられません。

 欧米といっても国によって違いはありますが、かつて学生時代にアメリカやドイツ、或いはフランス辺りへの留学を経験した数人の友達に訊いた話では、押し並べてランチタイムが2時間くらいはザラで、職場から自宅へ帰って家族で食卓を囲むなんてのも当たり前という話を訊いて、当時は

 (いくらなんでも冗談だろ!)

 と大いに疑ったものでしたが、寧ろそんな欧米の人々から見れば、僅か30分程度にセカセカした足取りで毎日職場で見飽きた面白くもない顔を眺めながら、お定まりの店でお定まりの定食を掻き込む姿は、さぞかし狭い小屋に押し込められたブロイラーを連想せずにはおかない、貧弱な食卓風景に映っていることでしょう。

 たとえ食卓は上は貧しくとも

 《楽しい食のあり方》

 という精神だけは、大切にしたいと思うワタクシです (´ー`*)・:*:・

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食を楽しむ(前編) (= ̄∇ ̄=)ニィ

 人間の三大欲求とは、一般的に

 《食欲》、《色欲》、《睡眠欲》

 と言われます。

 しかしながら除夜の鐘に代表されるように、佛教の教えでは108つもの煩悩を抱えている俗物が人間ですから、これ以外にも

 《権力欲(名誉欲)》、《金銭欲》、《遊興欲》、《ナマケ欲》

 なども代表的な欲求でしょう。

 さて、これらの欲求どもを大まかに仕分けしてみるなら、世に言われる三大欲求のうち《食欲》、《睡眠欲》と《色欲》をごちゃ混ぜにしてしまうのはおかしな話であり、まずは「一次的(絶対的)欲求」と「二次的(相対的)欲求」に分ける必要があります。

 「一次的欲求」とは言うまでもなく、少なくとも最低限のそれがなければ存命に関わる最高位の欲求であり、《食欲》、《睡眠欲》、《金銭欲》の3つがそれに該当します。

 逆に《色欲》、《権力欲(名誉欲)》などは、人によっては異常なまでに強いケースはあるものの、誰もが例外なくそれなくして命に関わるといったファクターとは認められず、いわばこれらは本来「一次的欲求」が満たされた後の「(贅沢な)二次的欲求」と位置付けられるでしょう。

 最も「一次的欲求」にしても、最低限(生命に関わらない程度に)満たされていさえすればという前提で、人によっては驚くほどこれらの欲求に無頓着な人たちもいて

 「寝ているよりも、起きて色々と楽しい事をしていたい」

 と、睡眠時間が毎日2〜3時間という人や

 「貧しくても良いから、好きな事をして自由に(或いはぐうたらと?)生きたい」

 と、金銭には驚くほどに無頓着な人もいるのが事実であり、誰しも身近にこうした人の一人や二人は知っている事でしょう。

 無論食欲についても同様で、いかに食の細い人でもまったく食べなければ死んでしまう訳ですが、いわゆる「食生活」に関してはいたって無頓着な御仁もいます。

 往年の名優××××さんに関するエピソードで、テレビの連続時代劇の収録で毎日店屋物のオーダーを訊かれる主役の大物俳優××さんは、ハンで押したように

 「カツ丼!」

 の一声。

 (この人は、余程カツ丼が好きなんだなぁ・・・)

 と、毎日感心しながら役者たちの食事を届けに来ていた店の主人も、偶々珍しくヒマそうな××氏の姿を目に留めるや、ついに痺れを切らせて問い掛けました。

 「××さんが大変にカツ丼がお好きなのは、よくわかりました・・・しかしウチには他にも美味しいものが沢山あるんですから、たまには違うのも食べられてはいかがでしょうか?」

 「へー・・・どんなのがあるの?」

 「え〜っと、例えば・・・ 天丼とか・・・それに・・・」

 「よし! じゃ、明日からは天丼だ!」

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最終更新:2007年06月14日 00:46