概要
産まれながらにして床に伏せっていた少年。
宙に浮かぶベッドと、それに縛り付けられた子供の姿で夜を彷徨う。
引用
「そうとも、産まれたからには死ぬまで生きる、では何時まで生きる、何時に死ぬ? 死が恋人のように寄り添ってくれる筈はない、己が死を望まぬ限り、何時だって突然だ──本来そうであるべきなんだよ、死というものはそうでなければならないんだ」
プロフィール
本名 |
無い。どうしても呼びたければ『ベッド』で良いよ |
年齢 |
1X歳 |
性別 |
♂ |
身長 |
136cm |
体重 |
??kg |
好きなもの |
有意義なもの |
嫌いなもの |
無意義なもの |
解説
願いを叶える魔女の甘言に乗った彼は、
生まれて初めて病室を離れ、浮かれ騒ぎの祝祭を迎える。
フタハナを決める戦いだとか、お菓子を集める生存競争だとか、何やら物騒な話は聞こえてくるが、そんな事はどうでも良い。
ただこれまでの鬱憤を晴らすかのように、限りある時間を楽しみおちょくり尽くすだけ。
そうとも、今日この日は願ってもない福音の時。
もはや常世に未練はない。
既に彼の望みは叶っているのだ。
本当に?
コンセプト
望まれずして産まれ、望みもしない延命を図られ、自己の蔑ろにされてきた少年。
人の尊厳とは自己決定にあると断じ、ただ流されるままの生を嫌悪する。
彼の本望は、己の存在が他者の人生を左右することであった。
そうして彼は初めて自分が間違った命ではないと世に証明できるのだ。
人間は、何を以って人間とする?
夢や願いを胸に抱く事か、隣人を慈しみ愛する事か?
ではその術を奪われた者は犬畜生か、間違った生命だとでも言うのか?
死を待つだけの懶惰な日々を、生の謳歌を知り得ない年月を、
ただ「そうあれかし」と定められた命は、何故人間として生まれ落ちた?
救済など必要ない、それは神が与えし祝福に過ぎない、
僕は僕自身によって証明するんだ、僕もまた一人の人間であったと。
出張先
2020年第二回ハロハナに出張。
自らと島に居着いた者たちの不運を嘆き嘲笑いながら自由気ままに喋っていたが、
少女の姿をした『ぬいぐるみ』の最後を見届けて死への恐怖と嫌悪を思い出す。
最後は、自らと、フタハナの主催を嘲笑いながらの自害。
けれども、優勝者の願いと、『ぬいぐるみ』の願いによって何の因果か蘇り、
ザッハという新たな名と共に新たな人生へと至った。
その傍らには常にトルテを名乗る少女がいたと言う。
死んだ人間の事を語るのは、無意味だ。
だから、ここに居るのはかつて己の首を掻き切った、名もなき病衣の少年ではない。
僕の名は、ザッハだ。
関連人物
己の“素性”をすべて捨て去り願いを叶える魔女に死を望んだが、
本人の期待とは裏腹に彼は*フタハナ*と呼ばれる狂気の舞台へと追いやられた。
以来、彼はベッドに縛り付けられた健康な肉体と精神以外の全てを失い彷徨っている。
うざったい子供。変になつかれているので仕方なく構っている。
そういうことにしておこうじゃないか。
モチーフ
デザインと
キャラクターの外面の元ネタはまんま「ギルティギア」のベッドマン。
内面はSeraphの「生死輪廻」。
ほとんどそのまんまである。本当にすみませんでした。
最終更新:2021年09月28日 23:58