メタトロンの双子の兄弟で、彼ももとは人間であったとされる。
兄同様、『el』のつかない名前をもつサンダルフォンはギリシャ語で『共通の兄弟』を意味する。
その姿はメタトロンに似て巨大であり、身長は「人が歩いて500年かかる距離」「地に立つと頭が天に届く」などといわれる。
予言者であるモーゼも天に招かれて彼と対峙したときに、その巨大さに恐怖し、彼を『丈高き天使』と呼んだ。
彼のかつての名はエリヤ(ギリシャ語でエリアス)で「我が神はヤーウェ」という意味である。
予言者としてキリストの先触れの役を務めた。
旧約聖書によると、彼はエノクとともに生きながらに昇天し、天使に化身したといわれる。
しかしながら、彼の存在はメタトロンに比べると曖昧で、はじめから天使だったとも、メタトロンと同一の存在で、彼の百ある名前のひとつだったとも、女性の智天使だったという説もあり、兄にくらべると謎が多い。
人間から転生したとはいえ、彼はミカエルとともにサタンと戦う役目を担っている。
エリヤ時代にも、死の天使と互角に戦ったという武勇伝もつ。
また、彼は誕生を控えた胎児の性別を決めるという仕事と罪を犯した天使の幽閉所の支配者でもあるという、様々な仕事をもつ天使でもある。
wikipedia
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B5%E3%83%B3%E3%83%80%E3%83%AB%E3%83%95%E3%82%A9%E3%83%B3
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