ルマルマ(Lumaluma)


オーストラリア北部、アーネムランドのグンクウィング族における神。
元々は鯨であったが、地上に上陸する時に人間の男性の姿になった。
ルマルマは神聖な儀式や小屋の作り方などを人々に教えたので敬われたが、鯨並みの食欲を満たすために他の人々の食事を制限する掟を定めたら人々の反感を買ってしまった。
そして人々に捕らえられたルマルマは木の幹に縛り付けられ攻撃され続けていたが、自らの死期を悟ったルマルマはまだ教えていない儀式を伝えたいので攻撃を止めるように頼み、知る限りの知識を人々に伝えると息絶えた。
人々がルマルマの遺骨を海岸まで運ぶと、遺骨は沖へと流されていった。そして深海に着いたルマルマは生き返って鯨に戻ったという。

参考文献

 蔵持不三也『神話の世界地図』137頁
 朝里樹/えいとえふ『世界怪異伝説事典』70頁
 フィリップ・ウィルキンソン/林啓恵/飯原裕美『世界の神話大図鑑』308頁
 フィリップ・ウィルキンソン/井辻朱美/大山晶『世界の神話伝説図鑑』332頁
 フィリップ・ウィルキンソン/松村一男/寺西のぶ子/矢倉美登里/伊藤理子『世界の神話と英雄大図鑑』218頁

タグ:

+ タグ編集
  • タグ:

このサイトはreCAPTCHAによって保護されており、Googleの プライバシーポリシー利用規約 が適用されます。

最終更新:2023年09月07日 18:27