ベス・ブラン(Bès Bulan)

マレーシアに伝わる精霊。水木しげるの著書では「月の精」の名で紹介されている。ベス・ブランというのはジャフー語での呼び名であり、マレー語ではハントゥ・ブラン(Hantu Bulan)と呼ぶ。

彫像によればこの精霊は顔がついた三日月の姿である。この精霊は普段は月に棲んでいるが、果実の季節の間は地球上のジャングルの小丘の上に移り棲み「オイ、オイ」と鳴いて人間を誘い出して食べてしまう。月夜の月光に照らされた場所にも降りてくるといい、その時に人間の子供が月を見ると理由もなく泣き出して止まらなくなってしまう。

参考文献

 水木しげる/大泉実成『水木しげるの妖怪探険 マレーシア大冒険』157頁

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最終更新:2022年10月13日 16:20