ベス・ドン(Bès Dong)
マレーシアに伝わる精霊。水木しげるの著書では「マカク(Macaque)」の名で紹介されているが、単にマカクというと実在するマカク属の霊長類のことになってしまう。なので正確な呼び名は現地のジャフー語でベス・ドンである。マレー語ではハントゥ・ベロック(Hantu Berok)と呼ぶ。
これはジャングルの果樹の枝に現れるマカク属の猿の精であり、樹上で果実を食べて排泄をするためその下を通行する者は注意する必要がある。人間の母親が背負っている赤子には狙って尿をかけてくるといい、この精霊に尿をかけられた赤子は発熱して風邪のような症状に見舞われるが、そういう時は赤子の顔に炭を塗れば良いとされる。
参考文献
水木しげる『世界の妖怪大図鑑』279頁
水木しげる/大泉実成『水木しげるの妖怪探険
マレーシア大冒険』142頁
最終更新:2023年01月21日 15:21