鱗舐(Rinshō)
鱗舐と書いてリンショウと読む。
誰かによって創作されたと思われる妖怪であり紙の文献では『日本怪異妖怪事典 近畿』などに記述がある。
大阪府の堺や滋賀県の近江に伝わるとされたこの妖怪は長さ10mほどの舌、小さな丸い目、星形の頭部、体高1,1cmの丸々とした胴体(1,1cmというのは1,1mの誤記の可能性がある)に短い脚を有する全長2mほどの山椒魚のような妖獣である。体重は俵76個分もあり、大人しい性質で花を食べるという。人の徳を見分けて舌で舐めるといい、徳の高い者が舐められた場合は利己的なものを除く三つの願いが叶い、腹黒い者が舐められた場合は顔が鱗のように瘡蓋まみれになって痒くなりその瘡蓋が剥がれると物凄い激痛が走って命を落とすことになる。
2005年12月頃、フリー百科事典サイト『Wikipedia』に作られた記事が初出である。大本の『Wikipedia』の記事は2011年5月頃に削除されてしまったが、この妖怪はゲーム『無双OROCHI』シリーズに登場したり、中国の百科事典サイト『百度百科』に中国語で記事が書かれたりもしている。
参考文献
朝里樹/御田鍬/木下昌美『日本怪異妖怪事典 近畿』354頁
最終更新:2022年11月21日 18:04