ダンガヴェンフッター(Dungavenhooter)


アメリカで語られた怪物。
人間を狙って襲う危険生物で、沼地に生息する。ワニのような姿だが、口が無い。短い脚、太く力強い尻尾、異様に巨大な鼻腔を持ち、やかましく鼻を鳴らす。悪魔のように狡猾で、茂みに身を隠して木こりが通りかかるのを待ち伏せする。尻尾の届く範囲内に入ってくると、尻尾を打ちつけて気絶させる。口が無いため、ガス状のものしか食べられないようである。なので、獲物が完全なガス状になるまで何度も強打する。そして、ガス状になった獲物を鼻で吸引して食べる。特に、ラム酒で酔っ払った人間を好んで狙うといわれる。かつてはメイン州からミシガン州まで生息するありふれた存在であったが、今となってはミシガン州のアッパー半島でたまに見られるくらいとなった。

参考文献

 ヘンリー・H・トライオン『Fearsome Critters』
 朝里樹『世界現代怪異事典』89, 134頁

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最終更新:2023年05月18日 20:09