イバク(Ibach)
昭和期の怪奇系児童書で紹介された妖獣。
鉄獣イバクはオランダなどに現れた妖獣でありアルマジロの姿をしている。その姿は本当に何の変哲も無いアルマジロそのもので、イバクという名前もアルマジロの生息地である南米の古典マヤ語でアルマジロを指す言葉に過ぎないが、妖怪王グループ『懐しの妖怪図鑑』では南アフリカの砂漠で目撃されたアンキロサウルスのような怪物のことをイバクそのものと評していた。
その身体は超硬質の鱗が幾重にも重なっているため、いかなる強力な武器であろうとも弾き返してしまうという凄まじい防御力を誇り、さらに猛然と直進するだけで煉瓦の建造物も倒壊させる攻撃力も持っていた。無敵のように思えるが実は塩が弱点であり塩を掛けられると十日程度で絶命するとされる。
参考文献
エルンスト・レーナー/ヨハンナ・レーナー『Big Book of Dragons, Monsters, and Other Mythical Creatures』134頁
佐藤有文『世界妖怪図鑑 復刻版』49頁
妖怪王グループ『懐しの妖怪図鑑』62頁
最終更新:2023年05月11日 21:37