エルミア(Erumía)


パプアニューギニアに伝わるもの。マワタの近くにあるゲソヴァムバ岬の沖合いにあるテレムバマジャと呼ばれる岩礁に住んでいる巨大クラゲ。
エルミアは普通のクラゲ(エデエデ édeéde)たちの母親であり、その岩礁には大量のクラゲが生息している。また、全ての魚の守護者でもある。エルミアは男性の夢の中に現れて幸運を与えてくれる。そして大量の魚を捕まえることができる。多くの男性がエルミアの姿を見ており、さらに何人かはエルミアに刺されたという。刺されると死に至ることさえある。水中で何本かの長くてヌルヌルした糸が、絡みつこうとしているかのように伸びてきた場合、それはエルミアの触手である。人々はエルミアを恐れており、その岩礁では泳がない。

参考文献

 ガナー・ラントマン『The Folk-tales of the Kiwai Papuans』202頁

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最終更新:2023年05月18日 18:49