E子ちゃん(Īko-chan)
とある少女が死後に
都市伝説的存在と化したもの。
幽霊なのかもしれないが、少なくとも『続・日本現代怪異事典』の索引では幽霊には分類されていない。
E子ちゃんは友達とお菓子を半分にしている最中に車に撥ねられ命を落とした少女である。
友達は無事だったにもかかわらず、E子ちゃんだけが不運にも命を落とす羽目になったという。
このE子ちゃんの噂を聞いた者は、三日後の夜にお菓子を半分にして枕元に置いておかないとE子ちゃんに呪われることになる。
誰彼構わず呪いを振り撒くE子ちゃんは名前とは裏腹にとんでもない悪童と言える。生前は良い子ちゃんだったのかもしれないが……。
イニシャルがEで子が付く名前なので、奇抜な名前を付けられていた場合を除けば、本名はエイコ、エツコ、エナコ、エノコ、エマコ、エミコ、エリコ、エンコ、エコあたりと推測できる。
E子ちゃんの類話でリコちゃんという少女の噂もある。
リコちゃんは友達と一緒にドライブに連れて行ってもらったが、車の中でチョコを半分にしている最中に交通事故に遭って命を落とした。
リコちゃんもE子ちゃんと同様に、他の者は無事だったにもかかわらずリコちゃんだけが命を落とす羽目になった。
このリコちゃんの噂を聞いた者の元にリコちゃんが自ら赴いてはターゲットをあの世へと連れ去って行くが、三日以内にチョコを半分にして枕元に置いておけばリコちゃんに連れ去られずに済む。
えみこちゃんという類話もある。
車の中でえみこちゃんとその友達がお菓子を半分にしている最中に事故に遭い、えみこちゃんだけが命を落とした。
この噂を聞いた者は三日後の夜にえみこちゃんに連れ去られることになる。
だが、お菓子を半分にして枕元に置いておけばえみこちゃんに連れ去られずに済む。
参考文献
朝里樹『続・日本現代怪異事典』31, 402頁
朝里樹『日本現代怪異事典』64頁
最終更新:2023年11月12日 13:47