首切り少女(Kubikiri Shōjo)


今は亡きウェブサイト『Alpha-web こわい話』にて語られた怪談に登場する怪人。
元の話では名も無き怪人だが『続・日本現代怪異事典』では首切り少女という名で紹介された。
首切り少女はその名の通り人々を斬首して殺害する凶悪な怪人だが、凶器などは一切使用せずに自らの歯で首を噛み切るという。

ある時、とある少女が学校の合宿に行った時のこと。
彼女は同室でいつも二人の親友と隣同士で寝ていたが、彼女は最終日に二人の親友と大喧嘩してしまった。
なので、その日は部屋の中で唯一孤立していた女子生徒と隣同士で寝ることにした。なのだが、彼女は真夜中の二時に目を覚ました。
本来なら起床時間まで布団の中にいなくてはならないが、寝付けない彼女はみんなと話をしようと思って周りを見渡した。
すると、隣同士で寝ることにしたあの女子生徒が室内で寝ているみんなを舐め回しているのが見えた。
驚いた彼女がその女子生徒の名を叫ぶと、怪人であることが発覚した女子生徒は「貴様!!!!」と叫んで彼女の首を噛み切ってしまった。
翌日、起床時間になったので担任の教師が生徒を起こすために部屋へ行くと、なんとそこには十五人の生徒たちの首無し死体と生首があった。
そして、犯人の首切り少女は既に何処かへ行ってしまった後であった。

如何にも荒唐無稽な都市伝説に見えるかもしれないが『Alpha-web こわい話』に投稿された原文ではこれは本当にあったお話ですという前置きが記されていた。
首切り少女は今も人間社会に紛れ込んで人知れず凶行を続けているのかもしれない……。

参考文献

 朝里樹『続・日本現代怪異事典』126頁

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最終更新:2023年08月20日 10:41