巨大蝸牛(Kyodai Katatsumuri)
インターネット上で語られた話に登場する蝸牛の怪物。
色は青黒く、大きさは南瓜ほどで、鑢のような歯舌を有し、群れで人に襲いかかる恐ろしい蝸牛だという。
これは、とあるキャンパーが他のキャンパーから聞いた話を後輩に話し、それを聞いた後輩がインターネット上に書き込んだ又聞きの話である。
とあるキャンパーがテントを建てていたら、そこに傷だらけの新参キャンパーたちがやってきて泣きそうな顔をした。驚いて手当をしながら事情を聞くと、彼らは山道で巨大な蝸牛の群れに襲われ、その巨大蝸牛に集られて皮膚を齧られ、生きた心地がしなかったという。そんな巨大蝸牛の目撃談は聞いたことがなかったが、血が滲んだ皮膚には確かに鑢で擦ったような傷が付いていた。
参考文献
朝里樹『続・日本現代怪異事典』116頁
最終更新:2023年09月12日 16:05