ティダリク(Tiddalik)
ティダリックとも。
オーストラリアに伝わる巨大な蛙の怪物。
遥か昔、果てしない大平原にティダリクという巨大な岩山のような蛙が棲んでいた。
ある朝、旱魃が続く大平原で喉が渇いて目を覚ましたティダリクは、大平原の全ての池や小川の水を飲み尽くしてしまった。
他の動物たちが水を求めてティダリクの元を訪れたが、ユーカリの樹下で寝転がるティダリクは飲んだ水を分け与えなかった。
そこで動物たちはなんとかして水を得る方法を考え、賢い年寄りのウォンバットがティダリクを笑わせて水を噴き出させることを思いついた。
そして、動物たちは様々な芸を披露したが、ティダリクは一切笑わなかった。
だが、小さな鰻のノヤン(Noyang)が怒りのあまり自ら絡まって蝶結びになる様子を見るとティダリクは大笑いして水を噴き出した。
参考文献
加藤チャコ『おおきなカエル ティダリク オーストラリア アボリジニ・ガナイ族のお話』1頁
池田まき子『オーストラリア先住民 アボリジニのむかしばなし』59頁
最終更新:2023年11月12日 16:08