ミミ(Mimi)


オーストラリアのアーネムランドに伝わる精霊。背が高く、棒のように痩せ細った姿をしている。
家族で岩の中に暮らし、カンガルーやハリモグラをペットにするという。火を焚いて暖をとり、料理も作るがその時に出る煙は人間たちには見えない。風を嫌うため岩は閉ざされており、出入りするときは息を吹きかけて通路を開け閉めする。人間の男性を誘惑して岩に中に連れ込み、踊りを見せ、食べ物を与え、ミミの少女まで提供するという。人間に狩りと獲物の解体方法を教えたのはミミである。

参考文献

 水木しげる『ゲゲゲの鬼太郎 妖怪ファイル 世界編』207頁
 松山利夫『精霊たちのメッセージ 現代アボリジニの神話世界』41頁
 小沢俊夫『世界の民話 36 オーストラリア』38, 293頁
 水木しげる『世界妖怪大全 世界はゲゲゲ』74頁
 荒俣宏『水木しげる 日本の妖怪・世界の妖怪』75頁
 スカイ・アレクサンダー/白須清美『妖精の教科書 神話と伝説と物語』200頁

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最終更新:2024年06月04日 23:50