ヒドメ(Hidome)
インターネット上で語られた話に登場する不思議な植物。
ヒドメは真っ直ぐに伸びた茎に小さな水色の花を咲かせる植物だという。
辺り一面が焼き灰になる規模の大火災になっても全く燃えない植物(もしくは火災になったら焼き灰の中から生えてくる植物)で、おそらく火災の延焼拡大を抑える性質を有すると思われる。
ある日、大規模な山火事の現場に出動したある消防団がこの植物を目撃したとされる。
とある消防団員がホースを手繰っていた時、焼き尽くされて灰となった斜面に植物の花が一輪だけ咲いているのを発見した。そしたら年配の団員が、ヒドメが出たのでこの火事は大事にはならないと呟いた。
前述のとおり今回の山火事は出火から知覚までの時間が遅かったのか初期消火できずに大火災となってしまっていたのだが、年配の団員の言ったとおりなぜか大事にはならず、その日の夕方には無事に鎮火できたという。
これは、とある人物が同僚から聞いた又聞きの話としてインターネット上に書き込まれた。
参考文献
朝里樹『続・日本現代怪異事典』325頁
最終更新:2023年10月04日 04:57