矢頭鰻(Yagashiraunagi, Yatōunagi, Yazūnagi)
江戸時代の判じ物『江戸名所はんじもの』に描かれた鰻。
判じ物というのは、絵を見て謎解きを楽しむために駄洒落を絵にしたものである。
なぜか頭が矢になっているという奇怪な姿の鰻であり、この鰻の近くには謎の縞模様が常に浮かび上がっている。
『江戸名所はんじもの』と題しているからには正解は江戸の地名だと推測できる。この絵の意味は、頭が矢になった鰻(ウナギの頭文字をヤにしてヤナギ)と縞(シマ)、つまり柳島(ヤナギシマ)という江戸の地名を表したものというのが正解とされる。
参考文献
福田繁雄/稲垣進一『江戸の遊び絵』133頁
最終更新:2023年10月13日 19:03