リイナ(Riina)


メラネシアのソロモン諸島に伝わる女傑。リイナは偉大な戦士であり、村の二人の女性ラロナイアとアラアナイアが幽霊ゴシレに攫われた時に彼女たちを助け出した。
ラロナイアとアラアナイアが攫われた時、その二人を助け出そうとして多くの男たちが命を落とした。そんな中、ラロナイアとアラアナイアを助けるためにリイナは戦士たちと舟に乗って出発した。戦士たちが身をかがめることで、舟に乗っているのがリイナ一人だけであるように見せた。幽霊の一人がリイナを食べようと急降下してきた時、リイナは幽霊の髪を掴み、他の女たちは幽霊を棍棒で殴って従わせた。身の危険を感じた幽霊が、幽霊の力は三つの物品にあるということを明かしたため、リイナはそれを見つけ出してその力を奪った。リイナたちは島へ上陸してもう一人の幽霊を狩ろうとした。そしてリイナは人骨まみれの洞窟でうずくまっていた幽霊を見つけ、ブーメランでその幽霊を倒し、ラロナイアとアラアナイアを助け出すことに成功した。

参考文献

 パトリシア・モナハン『Encyclopedia of Goddesses and Heroines』158頁
 ウィリアム・フラッド/ボー・フラッド『Pacific Island Legends: Tales from Micronesia, Melanesia, Polynesia, and Australia』115頁

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最終更新:2025年06月29日 13:01