キンチメ(Kinchime)
伊豆諸島の青ヶ島で妖怪のこと。
くで山と呼ばれる場所には一つ目で長い舌のキンチメが現れるとされた。
くで山は死人の汚れ物(くで)を捨てる場所であり、くで捨てに行く時は決して後ろを振り返らずに戻るようにしていた。
人が亡くなる前兆として、死ぬ前なら人魂が現れるが、死後にはキンチメが現れるという話もある。
1973年、とある住宅にキンチメが現れたとされ、目撃談によればキンチメは目玉のような姿をしていて、さらに白い人魂のようなものがふわふわと飛んで消える様子も目撃されたという。
参考文献
朝里樹/氷厘亭氷泉『日本怪異妖怪事典 関東』321頁
最終更新:2023年12月01日 14:30