モスキトー(Moskitto)


マスキトーとも。
アメリカで語られた怪物。巨大な蚊と丸花蜂を組み合わせたもの。
ポール・バニヤンのキャンプの博物学者はこの怪物モスキトーを昆虫ではなく鳥類の一種に分類した。
ポール・バニヤンがチペワ川地域で伐採搬出をしていた時、蚊は特に厄介なものであった。
この地域の蚊は巨大で、小川に跨って獲物を待ち伏せし、丸太に乗って川を渡る木こりたちを摘み上げていた。
時々、木こりはこの蚊を見つけると急いでその脚を手頃な木の幹に結びつけて川を渡る橋にしていた。
ポール・バニヤンは蚊と戦わせるためにテキサスから丸花蜂の群れを輸入した。
蚊と丸花蜂は戦ったが、後に和解して互いに結婚する者まで現れた。
この異種交配の結果、木こりたちの状況はこれまで以上に悪化してしまった。
蚊と丸花蜂の間に生まれたモスキトーは蚊の針と蜂の針の二つを兼ね備えていたのだ。

参考文献

 チャールズ・E・ブラウン『Paul Bunyan Natural History』

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最終更新:2024年03月19日 17:49