サボラ(Sabora)
中岡俊哉による昭和期の児童書にあるサボテンの怪獣。
昭和期の妖怪図鑑と同様、怪獣図鑑でもまるで怪獣が実在したかのような語り口で記されている。
サボラはサボテンの怪獣だが体内の嚢に力を蓄えることで天高く跳ね上がったり飛行したりすることが可能。
分厚い皮膚は槍が刺さったくらいではびくともせず、胴体から生えた触手は自在に伸び縮みさせることが可能で上空の飛行機を一撃で叩き落とし、無数に生えた根っこのような茎は伸縮自在で獲物に絡みついたら離さない。
根元にある口には何でも嚙み砕く鋭い歯が何万個も並んでいる。体内の分解液嚢という気管で吸収した太陽の力から何でも溶かす緑色の分解液を作り出し、その溶解液を口から吐き出して何でも溶かしてしまう。
さらに、精神感応の機能を有する特殊な細胞を有しており、生物の心を読むことで敵の存在を感知して先制攻撃を浴びせてくる。
参考文献
おおこしたかのぶ『昭和少年カルチャーDX』107頁
堤哲哉『日本昭和トンデモ怪獣大全』105頁
最終更新:2024年04月07日 01:15