バタンガ(Batanga)


昭和期の怪奇系児童書で紹介された妖怪。
パキスタン、アフガニスタン、イランなどに伝わるとされたもの。
魔獣バタンガは現世で亡くなった動物の霊魂がやってくる動物用冥界の親玉であり、魔法で動物の霊魂を変身させて獣頭人間にしてあげる。
魔法の変身効果は不完全であり、身体は人間にできるが、どうしても頭部だけは人間にすることができず動物のままであった。
人間の胴体を手に入れた動物霊たちはバタンガと一緒に人間の真似をし、宮殿を建てたり、歌ったり踊ったり、楽しく過ごして動物だった頃のことを忘れる。
このように動物は死後に人間のような生活をするが、人間は死後に動物に生まれ変わるようになっているという。

参考文献

 佐藤有文『世界妖怪図鑑 復刻版』56頁

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最終更新:2024年05月31日 04:32