ブロッケンの妖怪(Ghost of Brocken)
ドイツ中央部のハルツ山脈の最高峰ブロッケン山は、
ワルプルギスの夜の伝説で有名だが、同時に
頂上付近の霧の中に妖怪が出るということで名を馳せている。
これはデマではなく、この山の頂上付近の霧の中で、不意に巨大な影が虹の輪を背負い出現したという報告が多数存在している。
しかし、現在ではこれは「ブロッケン現象」という自然現象として説明されている。
(なお、命名の由来はこのブロッケン山である)
霧の中で太陽を背にして立った場合、逆側にある霧によって光が散乱される。
それにより、見る人の異常なまでに大きくなった影の周りに虹の輪が現れるのである。
当然、自然現象であるため条件さえ整えば何処にでも出現する。
日本でも発生したことがあり、
山伏?たちはこれを
仏?の出現と考え「御来迎(ごらいごう)」と呼んだという。
また、平地でも川霧により発生することもあるし、海上でもやはり発生しうる。
さらには航空機から雲を見ろした場合もブロッケン現象が起きることがある。
最終更新:2005年07月20日 07:32