童子切安綱(どうじきりやすつな)
源頼光?が所持し、
酒呑童子を斬ったという太刀。
伯耆安綱作。刃長約80㎝。現在は東京国立博物館所蔵の国宝。
天下五剣の一つ。
源頼光の子孫から足利将軍家、豊臣秀吉、徳川家康、二代将軍秀忠、松平忠直、松平光長に渡り、終戦後、数人の所有者を替え、国が買い取り現在に至る。また、坂上田村麻呂や新田義貞、織田信長も所有したと言う。
酒呑童子を斬った以外に実戦に使用された事はないが、作州津山松平家時代に試し切りをしており、その際、町田長太夫という人物が積み重ねた罪人の死体6体を両断し、勢い余って土台まで斬りつけたという(こうした試し切りで刀の善し悪しを判断していたらしく、明確な規定は無いが3体も斬れば業物らしい)。
また、この刀を研ぎに出したところ、刀と一緒に狐たちが大移動したり、火事の時、狐が刀の危機を知らせたという。
狐付きがなおる、所有者には死をもたらすともいう。
最終更新:2005年10月04日 20:06