レシェフ


エジプトのレシェフ(Reshep、ršpw)

 アジア風の髭を付けた男性の姿で表される。他国(キプロスかビブロスかどっかその辺)を起源にもつ神であり、発祥地では地獄、地下世界、戦争、雷雨、嵐、災害 熱病、炎の神である。古代エジプト人はその中で戦争の神としての性質を取り上げ、それによりレシェフは強靭な肉体と好戦的な性格を持ったファラオ、アメンヘテプ2世の特別な守護神とされた。えーと奴隷が拝んでたどっかの神様を王陛下が拝んでるわけ。あと民衆は、この神様をおもてなしして、「ほかの日には病気とか勘弁していただく」よう祈ったという儀礼の記録が何となく残っている。

旧約聖書』『詩編』の76章4節、78章48節(火矢)、『申命記』32章24節(「熱病」と訳される)、『ヨブ記?』5章7節(岩波訳では「レシェフの子ら」)『雅歌』8章6節の(「炎」で「このレシェフはエホバの炎」)『ハバクク書』3章5節(若干神様としての存在感が出る表現という指摘がある)『歴代誌』上7章25節(人名!)に登場する。


 ローマ帝国では、ヘラクレスとかと習合される。

 ネニ・ネスートで拝まれてたので「ネニ・ネスートの領主」などと言われる。



参考文献

ステファヌ・ロッシーニ、リュト・シュマン・アンテルム『図説エジプトの神々事典』

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最終更新:2023年01月01日 15:41