赤舌

毛むくじゃらの全身に真っ赤な舌を持つという、猛獣のような姿の妖怪。
妖怪と言うよりは神に近い存在で、水の守り神であるとされている。

ある年にひどい旱魃が発生し、水田の水が干からびて作物が全滅しそうに
なったことがあった。とある村では、川の上流に住む村人が、川の水門を
閉ざして自分たちの田畑で水を独占しており、下流の村人の田畑に水が
届かないという事態が発生した。

ところが、ある日上流の村人が水門を見てみると、閉めておいたはずの
水門が開いて川の水が下流に流れている。それ以降も、確かに水門を閉めて
おいたはずでも、次の日には何をやっても水門が開いていたという。

これは、水の守り神である赤舌のしわざではないかと言われている。

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最終更新:2005年10月07日 19:14