ベン2。その猿は、あらゆる要因が合成したことによって誕生した最強の猿。
普通ならば分裂の壺に入ったりとかいうちゃんとした手続き(?)を踏むべきなのに、それを敢えて無視した至高の猿。
そんなベン2だからこそ、普通の猿には出来ないことが実現可能なのである。
それは人を殺すこと? 違う。
それは銃を扱うこと? 違う。
違うんだ。それは両方、その気になれば出来る。少なくともベンなら出来る。
じゃあ何? 一体、何が出来るの?
答え:自動車で爆走
そういうわけで現在ベン2は、そこら辺の駐車場に止まっていた黒いR32スカイラインGT-Rのイモビライザーを破壊。
かつてオリジナルのベンがその眼でしっかりと目にしていた〝軽トラを動かすおっちゃん〟の動きをトレースし、海岸沿いを爆走していた。
◆ ◆ ◆
そんな中、生身ではあるが……疾走している人間がもう一人いた。
彼の名はタケダ・カンリュウ。彼は西へ西へと足を進め、港を作る予定の海岸沿いを見に行っていたのだ。
下見、というやつである。何せ港なんて言う途方もなく大きい物を作らねばならないのだ。入念なチェックは必須だ。
だがそうやって海岸沿いを北へ北へと(半裸で)走っていると、ふと彼はそのお耳で気付いた。
何やら、激しいエンジン音が聞こえていることに。
「なんだァ?」
流行の最先端を征くべき商人であるタケダ・カンリュウだからこそ気付けたのかもしれない。
最初はそう言える程度のものだった。だがその音はだんだんとこちらへと近づいていく。
何やらえらいことになってきた、と直感で判断するタケダ・カンリュウ。
半分氷付けみたいになった状態で、彼は音のする方へと疾走することにした。
すると……どうなったと思う?
答え:目の前に、R32スカイラインGT-Rで暴走するベン2の姿が!!(AA募集中)
しかも、明らかにタケダ・カンリュウをひき殺そうとしている。
やばいことになってしまった。ああ、どうするんだタケダ・カンリュウよ。ここで死んでしまうと情けないぞ!
走れ!(二番煎じ)
◆ ◆ ◆
というわけで、この一人と一匹の酷い邂逅が海岸で起きたわけですけども。
実はですね。これを遠く離れた場所から見ていた大勢の方々がいるわけです。
一体誰でしょうか。ヒントワードは「三千」と「天界」です。
答え:成仏して天界にいる三千の英霊。
そう、彼らはモズグズのボディランゲージにより成仏した後、天界からロワの進行を眺めていたのだ!
怖気の走る殺し合いゲームの行く先を見つめ、何かあったらいつでも手を貸せるように……そう考えたからである。
そしてそのときは遂に訪れた!
罪なき日本男児が、醜悪な猿に襲われている! これを助けずして、いつ何を助けるのか!
こうなればもはやこの身、修羅道へと向かうのみ! さぁ、征け三千の英霊!
え? どうやって現世に戻るんだって? そんなこと、決まっている!
レッツ、天国で割腹!
◆ ◆ ◆
さて、ベン2のスカイラインに追いかけられていたタケダ・カンリュウ。
彼は今、命からがら逃げつつも反撃の機会を窺っていた。
とはいえ正直あの猿、ドライビングテクニックがやばい。正直じり貧だ。
今は必死に疾走することでどうにか回避しているが、このままではひき殺されるのも時間の問題である。
港を作るという夢は潰えてしまうのか? いいや、それだけは困る。
「ホーッホォー!」
奇声を上げ、ガトリングガンの引き金を引く。しかし弾は車体には当たるものの、ベン2への決定打とはならなかった。
これもベン2が放つオーラがなせる技だというのだろうか。まぁタケダ・カンリュウ的には知ったこっちゃないのだが。
とにかく、スカイラインの車体自体が頑丈であることも手伝い、相変わらずベン2は無傷。
タケダ・カンリュウをひき殺そうとするその意思にも、一切の変化は無い。
さすがにタケダ・カンリュウも、今回ばかりは死を覚悟した。
,'.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.i.:i「 ̄ ̄`ヽ /⌒ヽ〉:.:.:.:.ト、:!
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.:.:.:_」⊥」:.:.:.:.|i|i 匸二二「⌒<匸二}:.:ii||i.:i! i} このままではまずい!
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i.:.:.:.| 〈トト、:| lj 'ー / / レ’
だが、そのときだった!
「(迷える日本男児よ!)」
声が、聞こえた。
「ああん?」と、返事を返してみる。すると再び、いかつい声がタケダ・カンリュウの鼓膜を震わせた。
誰もいないのにも関わらずだ。
否、そこには誰もいないのわけではない。
ただ、常人には見えないだけなのだ!
「確かに俺は日本男児だが、どこのどいつだ! 俺に話しかけているのは!」
「(……きこえますか… きこえますか… 日本男児よ… 三千の英霊です… 今… あなたの…心に…直接… 呼びかけています…)」
「三千の英霊ィ!? 何それ怖い!」
「(あの悪魔の猿を… 野放しにするわけには…いきません… 倒すのです…ベン2を…倒すのです…我々の魂を使うのです……)」
「いや、それが出来たらとっくの昔にそうしてるっていうか……いや、ちょっと待て。口調が変わってないか!?」
「(敵を倒す意思ありと見た!)」
「口調が戻った!」
「(常ならぬ相手に通常兵器の効果が無意味であれば、我々を使うと良い!)」
「いや、何を言っているか分からん! ニッポン語でおk!」
同じニッポン男児らしい三千の英霊がそういうと、彼らはタケダ・カンリュウが混乱しているということを一切無視して、遂にその姿を現した。
その一つ一つは、まるで鬼火のよう。丸いボール状のお化けにも見えるそれは、荒野と化したニッポン地方ではそうそう聞くことのなくなった怪談のアレそのものだ。
しかしタケダ・カンリュウ的には、そんなやつらに「我々を使え」と言われたところでどうしようもない。
何せ使うと行っても、自分はただの武装商人。別に寺生まれのT(タケダ)さんだというわけでもないのだ。
一体こんな潰れたボール状のものをどうしろというんだ……と、彼は逃げ惑いながらため息をついた。
「ん? 待てよ?」
そのときだ。タケダ・カンリュウが全てを察したのは。
「ボール……球……弾……お前らを使う……つまり弾を使う……弾を使う物……ガトリングガン……? そ、そうか!」
察したと同時に、もう一度ガトリングガンを構えるタケダ・カンリュウ。
すると彼は怖れを忘れる勢いで「集え! 三千の英霊よー!」と叫んだ。
ベン2はタケダ・カンリュウを可哀想な目で見つめているようだが、そんなことは今のタケダ・カンリュウには関係はなかった。
するとどうしたことだろうか! タケダ・カンリュウ自慢のガトリングガンに、三千の英霊が吸い込まれて行くではないか!
「(さぁ日本男児よ! 心に浮かんだ言葉を叫び、引き金を引けェェェェ!)」
「おう!」
そして全てを吸い込みきったガトリングガンを、ベン2の運転するスカイラインへと向けたタケダ・カンリュウは、
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'.:.:.Yy=ミl::i:、:.:.| ii `、 〈川|り
i.:.:.:.| 〈トト、:| lj 'ー / / レ’ <お前に相応しいソイルは決まった!
乂ヘ (_> )i < 、‐- _____ ,′
⌒\ \ `¨¨¨ア ,′
`丁i `¨ニニ ,′
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.〉 .〉 U ''ヽ
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| ガトリングガン |〈 U | 自慢の回転式機関砲 |
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三千の英霊を弾丸とし、魂を込めてガトリングガンの引き金を引いた!
「ホーッホォー! ホーッホォー! ホーッホォー!」
すると、歯が立たなかったスカイラインの装甲にひびが入り始めた! 明らかにダメージを与えている!
中にいるベン2も異常に気付いたらしく、怒りの声を上げながら華麗なドリフトによる回避を試みる!
しかし弾丸と化した三千の英霊は、スカイラインに食らいつくばかりだ! 物理法則を無視し、ミサイルのようにベン2を襲う!
そして遂に、スカイラインに死が訪れた!
三千の英霊を何人使い潰したか数えるのも億劫になった頃、スカイラインの車体から煙が吹き出る。
そこにだめ押しの英霊を放ち続ければ、遂にエンジンルームが発火。ごうごうと燃えさかる炎は、まるで牛鍋をつついているときのそれだ。
しかしまだまだこれでは安心できない。商人とは常に〝考えすぎ〟なくらいが丁度良い。まだこれで終わるわけにはいかない。慎重さは武器なのだ!
というわけで、タケダ・カンリュウの猛攻は終わらない。発火した車体に対し、英霊をひたすらぶつける。撃つ、撃つ、撃つ、撃つ、撃つ!
「とどめだァァァァァァァ!」
すると次の瞬間、スカイラインは爆発した。
図にすると、こんな感じだ。
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「やった! あの悪魔の猿を倒した! それもこれも三千の英霊のおかげだ!」
喜びに打ち震え、敦盛を踊り始めるタケダ・カンリュウ。いにしえの舞にも力が入るばかりだ。
恐らくこの爆発ならば、ベン2も生きてはいまい。それもこれも三千の英霊のおかげだ。
三千の英霊 is GOD, GOD is 三千の英霊。そんな想いを込めて、タケダ・カンリュウは感謝の意を込めて叫んだ。
ありがとう三千の英霊、ただただありがとう……と。
「んん?」
しかし、だ。
「んんんん?」
三千の英霊は、答えなかった。
いや、違う。三千の英霊は答えないのではない……答えられないのだ。
「さ、三千の英霊!」
三千の英霊を呼び出すため、ガトリングガンの引き金を引く。
しかしガトリングガンはカラカラと空しく回るだけ。三千の英霊は一人も姿を現さなかった。
そう、何故なら……ベン2を倒すため、三千の英霊は全て撃ち尽くされてしまったから。
弾丸と化した彼ら一発一発は、ベン2を苦しめる度に成仏していったのである!
彼らは再び、天界へと姿を消してしまったのだ!
「三千の英霊ー!」
別れを惜しむように叫ぶタケダ・カンリュウ。彼の目には涙が浮かんでいたのだった。
まぁでも、なんだったらまた割腹してもらえば良いだろ。
◆ ◆ ◆
そして天界にて。
「ええい、もう一度だ!」
案の定、三千の英霊は割腹を試みていた。
だが別に、無駄に出番が欲しいわけじゃない。
その答えはただ一つである。
答え:あれだけやったのに、ベン2が死んでいなかったから。
◆ ◆ ◆
ベン2は死んでいなかった。前述の通り、死んでいなかった。
今ベン2は、タケダ・カンリュウの猛追を振り切るために、その両脚で必死に逃げているのである。
一体どうして生きているのだろうか?
答え:スカイラインが爆発する刹那、どうにか脱出したから。
とはいえ、無傷かというとそうではない。
スカイラインが爆発したとなれば、当然近くにいたベン2には炎と熱風が襲いかかる。
その影響で彼の毛は全て焼失。ベン2のモチーフといっても過言ではないお茶目な剛毛は、全て消え失せてしまったのだ。
おそらく休んでいる間に生え替わっているとは思うが、ボス猿としては正直こう、なかなか面白いものがある。
だがそんな屈辱からくる苛立ちを押さえ込み、ベン2は戦略的撤退をしているわけなので……笑わないであげてもらいたい。
まぁ、そういうわけでベン2は生きていた。
三千の英霊とタケダ・カンリュウに好き放題されても、やはりベン2が無敵の猿であることは変わらないのである。
頑張れベン2! お前はやれば出来る子だ! その気になれば、いつだって死人が出るぞぉ!
あ、ちなみに今のベン2の姿は、こんな感じです。
,・ ̄ ̄ ̄\
`,/ ヽ, ベ
|:} __ 、._ `}f'〉___ ン
,ヘ}´`'`` `´` |ノ ヽ 2
. ,ゝ|、 、, l| }
/ {/ :ヽ -=- ./ |
.. / ...ヽ、 \二/ /
ヽ、._、 _,/ /|
.. ヽ |
... |ヽ Y / __ト、
ヽ、 | ヽ・__ / ヽ__・/Y-'゙, .\
頑張れベン2! 走れ!
【エリアD-2/1日目/早朝】
【
タケダ・カンリュウ(トレーダー)@メタルマックス2:リローデッド】
[状態]:下半身とガトリングガンがむき出しの氷像(ガリガリ君リッチ 武田観柳味)
[装備]:O・ディオのガトリング@LIVE A LIVE、アームドガン@メタルマックス2:リローデッド、
ガルシアガン@メタルマックス2:リローデッド
[道具]:基本支給品
[思考・状況]
第一行動方針:島の西側一帯を潰し、船で参加者を送り出す
第二行動方針:そのためにも、物々交換や拾った物の売買で財を築く
基本行動方針:主催者を倒し金を奪い返す
[備考]
タケダ・カンリュウの故郷はニッポンというところだそうです。
ベン2を倒したと思っています。
【エリア不明/1日目/早朝】
【ベン2@俺ODIOロワ】
[状態]:健康
[装備]:防弾ベスト@現実、猟銃@現実
[道具]:基本支給品(
記憶喪失の赤髪の男のもの)
[思考・状況]
基本行動方針:殺戮
[備考]:記憶喪失の赤髪の男が持つメタモーフ細胞がベンの体毛より細胞を模倣し、
血髑郎の戦術鬼の細胞の力で生まれた新生物です。
記憶喪失の赤髪の男の意志があるかどうか、ブレードトゥースとの競合性等については不明です。
爆発の影響によって全身の毛が焼失しました。ただ、しばらくすると生えて元通りになると思います。
※朝っぱらからエリアD-2でスカイラインが爆発しています。
最終更新:2013年09月27日 22:46