キングダムビルダー



プレイ人数:2-4人
プレイ時間:約40分
作者:Vaccarino,Donald(ヴァッカリーノ,ドナルド)
発売:2011年発売 2012年 大賞

ルール難易度:普通
戦略性:70% パーティー性:10% 運:20%  
シンプルだけど深いゲームを遊びたい人におススメ

『キングダムビルダー』は、盤面に自色の開拓コマを3個ずつ置くことで領地を広げ、ゲーム毎に組み合わせが変わる得点条件を鑑みつつ、新たに置ける領地の場所を見出していくゲームです。

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キングダムビルダー:展示用写真

1人ずつ代わりばんこに、自分の色の開拓コマを3個まとめて盤面に置いていきます。どこでも自由に置けるわけではなく、あらかじめカードで指示された地形(草原・谷・砂漠・花畑・森)に対応する場所で、かつ、これまでに置いてある自分の開拓コマに隣接するようにつなげていかなければなりません。

このコマのつなげ方が最終的な得点に結びついていきますが、コマの配置と得点の条件はランダムに用意された3枚のカード(写真手前)によって決められるため、ゲームを遊ぶたびに臨機応変な方針を打ち立てる必要があります。
例えば、

盤面の1行毎に1個あれば得点
山岳の隣にあれば得点
4分割した区域内で比較した最小のコマ個数が得点
といった具合です。
また、ボード上に4ヶ所ほどある〈城〉マスに接することでも得点できます。

さらに、ボード上に6ヶ所ほどある〈特殊施設〉マスにコマを隣接できれば、毎回永続的に使える特殊能力を獲得できます。どれも〈追加で置ける〉や〈既存のコマを移動させられる〉、〈水域マスにも置ける〉といった強力なものばかりですが、数が有限でわずかしかないため、もし狙うなら急がなければなりません。

これらの得点条件や能力の獲得を鑑みて重要な場所を確保していきましょう。ただし、お互いに徐々に伸ばしている方向は判ってしまうため、ライバルの侵入を阻止するようなコマの置き方も重要です。

一方、つなげてじわじわと伸ばすのでは限界があります。実は、カードで指示された地形が自分の開拓地に隣接していないときに限り〈その地形ならばどこにでも置いてよい〉というルールがあり、これがこのゲームの大きな醍醐味でもあります。
コマをどこにでも置けることは、得点条件を満たしたり能力を獲得する上でかなり有利に働くため、攻略する上で、常にこの〈特定の地形が隣接していない〉状態でのコマの配置を意識する必要があるのです。

こうしてゲームを続けていき、誰かのコマが尽きてきたら終了の合図です。最後に条件に沿って得点を清算し、最高得点の人が勝ちです。

ボードは4分割されたパーツで構成されていて、このパーツは特殊施設とセットで8種類あるため、向きや配置をランダムに組み合わせて楽しめるようになっています。

ここがオススメ: 毎回変わる地形や得点状況・特殊能力を鑑みて自分なりの方針でつないで邪魔したり邪魔されたりしながら、得られた特殊能力によってプレイが加速し、意外な置き方に気付いてライバルを出し抜くのが楽しい、子供から大人までじっくり楽しめるお薦めのゲームです。
中盤からの加速感が強いため、大抵「もっといろいろやりたかったのに終わってしまった…。」という状態で終わります。それゆえにもう一度遊びたくなり、組み合わせによってまた新鮮な気持ちで楽しむことができます。
一見陣取りのようですが、〈面〉よりも〈線〉で考えることが多く「線が決められていない、自由な『チケット トゥ ライド』」といった趣があります。



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最終更新:2014年02月26日 17:29