北森鴻「蛍坂」(2004)
評価
★★☆☆
ひとこと
ビアバー「香菜里屋」シリーズの第三弾。
第二弾よりもさらにミステリ色が薄れ、せつない物語が増えて来ます。
そして、このあたりである特徴を持つ作品が多いことに気になります。
ひょっとすると、飽きてくる人も出てくるかもしれませんが、
それは完結編のための布石なので、最後まで読み進めることをお勧めします。
分類
収録作品
- 蛍坂
- 猫に恩返し
- 雪待ち人
- 双貌
- 孤拳
ネタバラシ作品(この本より先に読め!作品)
ネタバラサレ作品(この本より先に読むな!作品)
メモ
- 16年前の恋人に紹介された「蛍坂」を彷徨うと、「香菜里屋」に行きついた。★
- 「猫に恩返し」という実話のような、創作のような話をタウン誌に載せたところ、盛り上がって、顕彰碑を建てることになった。しかしその顕彰碑にまつわる不穏なうわさが広まって。★
- 地上げに応じなかった女主人が、九年後に店を閉めることになった話。★
- とある路上生活者と話をしたとき、その人からは特有の臭いを発散していなった。★★
- 幻の焼酎「孤拳」を探す女性の話。★
参考文献
- デイモン・ラニヤン「ブロードウェイの天使」
- 開高健「フィッシュ・オン」
主要登場人物
- 有坂祐二、植村洋子、工藤マスター
- タウン誌の編集長 仲河、ライター 飯島七緒、街角占い師 北君彦、石材店店主 浅海重蔵、警察官 木村、工藤マスター
- 元金物屋 南原、工藤マスター
- 柏木、小説家 秋津文彦、有吉桂子、街頭占い師 北君彦、ライター 飯島七緒、石材店店主 浅海重蔵、工藤マスター
- 谷崎真澄、石坂修・美野里、有坂祐二、ライター 飯島七緒、東山朋生、工藤マスター
最終更新:2011年05月08日 22:07