北森鴻「桜宵」(2003)

評価

★★★☆

ひとこと

ビアバー「香菜里屋」シリーズの第二弾。
第一弾と比べて、さらに複雑な人間模様を描く作品が増えた気がします。
それぞれは独立したミステリとしては今一歩かもしれません。
が、連作短編であるからこその魅力があるので★は3つ。
そして美味しそうな料理は健在です。


分類

収録作品

  1. 十五周年
  2. 桜宵
  3. 犬のお告げ
  4. 旅人の真実
  5. 約束


ネタバラシ作品(この本より先に読め!作品)


ネタバラサレ作品(この本より先に読むな!作品)



気になる表現

隠しておきたい事柄を胸に秘めた人間は、得てして饒舌になりがちだ。(p205)


メモ

  1. 田舎の小料理屋の十五周年記念パーティーの招待を受けた男。奇妙なパーティにしくまれた企みとは何だったのか。★★
  2. 亡き妻の置き手紙に従って香菜里屋を訪ねた男の話。二つの謎が奇妙に絡まるお話。香菜里屋の美味しいメニューが際立つ一作。儚く散る桜は哀しい。★★
  3. 業績が芳しくないM商事。人事部長が開催するランチ会で犬に噛みつかれた者がリストラされるという噂が飛び交っているが・・・。真相はさらに冷え冷えしたものであった。★★
  4. 金色のカクテルを探し求める男がいた。そしてとあるカクテルバーで金色のカクテルのレシピを入手した数日後に被害者として新聞にその名が載せられていた。★★
  5. 東北のとある小料理屋。10年前に再会を約束した男女が現れたが・・・。★★

参考文献


主要登場人物

  1. タクシー運転手 日浦映一、花巻の小料理屋の娘 古暮夕海、東山朋生、街頭占い師 北君彦、工藤マスター
  2. 警察官 神埼守衛、 OL 高仁由利江、警察官 木村、工藤マスター
  3. 石坂修、石坂(際波)美野里、東山朋生、工藤マスター
  4. ライター 飯島七緒、プロフェッショナル・バー バーマン 香月圭吾、石坂修、妻 石坂美野里、街頭占い師 北君彦
  5. 小料理屋の主人 日浦映一、妻 日浦夕海、工藤マスター

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最終更新:2011年05月08日 18:41