神楽尾城


城主

大蔵甚兵衛尚清・千場三郎三衛門

別名


遺構

曲輪・土塁・竪堀・畝状竪掘群・泥田堀・土橋・井戸・出丸

歴史



概要

津山市街の北西に位置する山城。眼下に、美作総社や美作国府が存在し、此処が当時どれほど重要な土地だったかを知ることができる。山頂の本丸からは、東は平家城、南東には津山城、南西には嵯峨山城(直接はみれないが南には荒神山城も存在する)を望むことができる。登り口は、多数在るが神楽尾公園から登るルートがわかりやすいかもしれない。(神楽尾公園は、名称に神楽尾がつくが神楽尾城跡に在るわけではない。)

構造は、山頂の本丸を核とした本丸群と南東にある三の丸を核とした三の丸群と北東にある二の丸を核とした曲輪群が連携した形の複合連郭式。
遺構は、本丸群の方は、本丸には北東に虎口が存在し、本丸の北・南西・南東方面に曲輪が展開している。北と南東の曲輪には土塁が囲っている曲輪も存在し、連続竪堀も確認することができる。南東の曲輪と本丸の間は堀で切断されて独立している。本丸群南西と本丸群と三の丸をつなぐ馬場の二ヶ所に井戸が存在する。
本丸南東にある三の丸は、本丸とは非常に広い馬場で連結されている。こちらは、南西側に曲輪群が展開している。逆に三の丸東南部分は竪堀や堀切を多用している。
二の丸群の部分は、本丸・三の丸とはずいぶん東に位置し、二の丸と称されてはいるが出丸であったと思われ、こちらは小規模なながら櫓台や土塁と曲輪群が存在する。

縄張り図



所在地

津山市総社 

交通

自家用車

出丸まで道があり城跡直下までいけるが、私有地で駐車場がないため麓の神楽尾公園に停めて登るのがよい。

公共交通機関

JR津山線津山口駅 徒歩60分

登城口

登城口は多数あるが、神楽尾公園から案内板があるのでそこから登るルートがわかりやすい

注意

出丸は、未整備の部分があるので藪こぎ覚悟で行かなければいけない。

写真

遠景写真・碑

津山城天守台から 山頂碑
神楽尾公園の看板 二ノ丸の下から二ノ丸遠景

城内写真

二ノ丸 二ノ丸東にある曲輪から二ノ丸を望む
二ノ丸から堀底道と土塁をはさんで西の二ノ丸遠景 泥田堀の隣にある土橋
虎口? 馬場
三ノ丸 三ノ丸横の横堀
三ノ丸の連続竪堀の1つ 三ノ丸下段
三ノ丸東の土橋と堀 本丸東の曲輪群
本丸 本丸北の曲輪群
土塁 本丸北曲輪群の連続竪堀の1つ
竪堀 堀底道?

登城記録・感想等

ぴっちゃん 9/8/14(晴)

神楽尾公園からのんびりハイキング気分で来てみました。出丸(二の丸)は未整備状態でしたので、しまった!と思いましたが、比較的背の低い草が生えていたため土塁などはっきり見ることができ散策は楽でした。ちなみにここ二の丸とありますが、本丸からずいぶん離れているのでこれ出丸と思うんですけど・・。

この曲輪群から南西にしばらく歩いていくと(なおこの道沿いに泥田堀が併走しているようですが、草が生えていてくぼんでる位しかわかりませんでした)馬場が見えてきます。これを南に行くと三の丸群。三の丸群はきれいに整備されていて、最上部曲輪を取り囲むように曲輪が展開しておりさらに竪堀群も確認することができました。(なおここからは見晴らしはあまり良くなかったです。)

馬場に戻り北に進むと本丸群です。こちらも本丸の主郭を取り囲むように三方向に曲輪が階段状に多数展開しています。主郭からは鶴山が手に取るように見ることができ眺めは抜群です。さて本丸群の主郭を取り囲む曲輪群ですが、北側と西側の曲輪には土塁が存在する曲輪があり、北側には消えかけてますが竪堀も存在します。また東の曲輪には枡形と横堀が存在する曲輪があり、本丸だけでも非常に見所がありました。

(いつものように藪こぎするところはほとんどないため)本丸と三の丸群は非常にきれいに整備されているので城跡探訪だけでなく、ハイキングするにもちょうど良く気軽にこれるお城でした。

居館推定地

山麓?

近くの観光名所


参考

第17回全国山城サミット会場(あっ晴れ岡山国民文化祭)
10/10/30~10/10/31(会場の説明会は10/30のみ)

参考文献

「日本城郭大系 13」「津山市史」

更新日

2011年08月15日

最終更新:2011年08月15日 00:05
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