水星の世界



【区分定義:マテリアル(制御クラス:Self)】

水星の世界はマテリアルの一つであり、テクスト作成という特権的な世界操作権限を保持する。
テクスト作成とは、世界の原理・構造・流転を絵巻や織物に喩えるとき、それを単なる糸の束ではなく、《運命》として意味をもつ構造物=《世界》に整える工程を指す。
断片的な運命(糸)を束ね、構造的に調整・選別し、一定の物質・魂・歴史を編み込み、最終的に完成・白紙化することで、一つの「パノラマ」(世界)を生成・終息させる。
この一連の工程は、七柱の神々によって統治され、それぞれが明確な権限・構成的役割を担う。

用語


▽【第一席・】

テクストの基盤を作成する権限を持つ。
一部のパノラマで定着している歴史風に言うならば、地球の大元になる超新星爆発から太陽の形成をし、地球誕生という現象を在ることにする存在。

▽【第二席・シュブ=ニグラス

テクスト上の物質を生産する権限を持つ。
様々なマテリアルから借りた物質をテクストに編み込み、形や性質は問わず魂を無尽蔵に生み出す存在。

▽【第三席・】

テクストに魂を分配する権限を持つ。
生み出された魂を分配する際に適正な数を決める。
また、適切な数だけ編み込む存在。

▽【第四席・】

テクストの魂を選別する権限を持つ。
分配された魂をある程度精査して、大量殺戮の発生する戦争や自然災害などを起こすことで魂の質や数のバランスを整える存在。

▽【第五席・】

テクストが発展する流れを決める権限を持つ。
隕石落下などの大量殺戮が発生しない現象を発生させて現住民に技術を得るきっかけを与え、進歩させる存在。

▽【第六席・】

テクストの調停をする権限を持つ。
テクスト全体にある程度の統一を持たせて、完成・成立させる存在。
また、第七席に各テクストを渡すかの最終的な判断も担う存在。

▽【第七席・アザトース

テクストを白紙化する権限を持つ。
終焉をもたらし、配置された魂の全てを消去してパノラマを初期化させる存在。

== 補足 ==

神々は役割単位で分化されており、互いに干渉・代行はできない。
水星マテリアル以外のマテリアルは、テクスト作成権限を持たない。
パノラマの形成には、必ずこの七柱による順序的完成が必要。
テクストが未完成、または第六席によって却下された場合、パノラマは成立しない。
アザトースの白紙化権限は、他六柱すべてを超越する原初的終焉として作用する。

構造的整理:作業工程と座位の対応
工程段階 内容 担当座位
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① 構造の起源 宇宙論的基盤の構成 第一席
② リソース創出 物質と魂の供給 第二席
③ 魂の構成 魂の分配と量的調整 第三席
④ 魂の淘汰 質的選別と淘汰のための事象生成 第四席
⑤ 文明の発展誘導 戦争以外の方法で文化・技術を進化させる 第五席
⑥ テクストの統一 全体構造の調停と最終調整 第六席
⑦ 終焉と白紙化 世界そのものを消去し、新たな始まりを可能にする 第七席
最終更新:2025年09月22日 10:17