絵に画いた金魚
【区分定義:パノラマ(制御クラス:Anima)】
文学作品の蜜のあわれのオマージュ男女逆転創作
老作家を"おばさま"と呼び、一緒に暮らしている赤い服の美少年、赤井赤也。
その正体は、尾ひれをひらひらさせて水の中を泳ぐ真っ赤な金魚だった。
気が向けば少年の姿で外にも繰り出すが、ある時、野良猫にバレてお尻を引っ掻かれ、尾ひれをケガしてしまう。
そんな赤井赤也の前にある日、真っ白な衣服の男性が現われる。
彼は老作家への想いを断ちがたく、この世を彷徨う幽霊だった。
登場人物
赤井赤也(あかい あかや)
つり気味の金色の瞳に目元の紅化粧と大正ロマンを思わせる赤い学ランが特徴な美丈夫。
その正体は上山に飼われている金魚。
人型の時は若い男性の姿であり、外見年齢は十七歳程度。一人称「おいら」。
人前で物怖じせず、非常に明るく人懐っこい性格で、初対面の相手でも話しているうちにすぐ好きになってしまう。
金魚と会話することが出来る。自分が描かれた絵の報酬や交際費に一円も違わずに金銭を請求するなど計算高く強かな面もある。
金魚の生態に詳しい反面、人間社会の一般的な常識が欠落している。犬猫をはじめとする動物の類が極端に苦手。
上山(うえやま)
派手な柄の帯と緑色の着物、銀色の長髪にタレ気味の穏やかな目元が特徴な気品溢れる出で立ちの老婆。
赤也からは「おばさま」と呼ばれ共に暮らしている。
職業は小説家。私生活は裸眼だが、執筆時は老眼鏡をかけている。
昔から性欲旺盛で大の男好きであったが、子供はおらず独身。人付き合いが苦手で口下手でもあり、あがり症。
マイナス思考が強く、自身の過去の発言や行いに対して引きずってしまうタイプ。
食事に関して強い執着心を持ち、好き嫌いなく何でも美味しそうに食べる。
由利夫とは相思相愛の仲であったが、想いを伝え合うことは無かった。
田村由利夫(たむら ゆりお)
左の手首に腕時計をもぎ取った傷跡、白いシャツ、あまりに白っぽい肌と綺麗な鼻筋が特徴な幽霊の男性。
赤也からは「田村のおじさま」と呼ばれ慕われている。
十五年前に上山に会ったことがある。
畳の上で仰向けの状態で、時計と洋服も失くなった死因不明の遺体が発見された。
生前は毒にも薬にもならない小説原稿を書いていた。
美丈夫で年下への面倒見も良く、柔和な笑みと物腰から多くの女性から慕われていた。
酒には非常に弱く、缶ビール一本でベロンベロンに酔っぱらう。
また、落ち着かない人間関係で経た経験から他者の精神的な弱点を読むことに長けている。
金魚屋(きんぎょや)
深緑色のオーバーオールと二つに結んだオレンジの髪と黒目が小さい瞳に丸眼鏡が特徴な女性。
年齢不詳だが、少なくとも未成年ではないらしい。一人称は「あちき」。
田舎っぽく男性的な訛った話し方をする。
重苦しい雰囲気が苦手らしく、いつも飄々として馬鹿っぽいチャラけた態度を取る。
意外にも理解力が高く状況をすぐに把握して適切に動けるタイプであり、激情に任せて声を上げるようなことは滅多に無い。
かなりの銭ゲバで「無料サービス」や「半額」等の言葉に弱い。
食事の作法は丁寧だが、食べることへの興味が非常に薄く、ほぼ無感情で食べている。
用語
▽軽井沢の会場
上山の講演会を開催した場所。
構造的整理:概念との対応
名前 |
概念パーソナリティ |
主軸属性 |
補助的属性 |
隠れ属性 |
備考 |
赤井赤也 |
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上山 |
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田村由利夫 |
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金魚屋 |
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リンク
最終更新:2025年09月22日 10:12