【クロードの歴史】
クロード王国は生まれたばかりの国家です。
その土地は、大破局以前にレーセルドーン大陸南部で一大勢力を築いていたウルキア連邦に属する地域でした
その中でも、ブルームの町は10万人の人口を要する有数の港湾都市でした。
大破局当時、ウルキア連邦は領土の大半が一気に砂漠化するという異常な天変地異に見舞われます
それから300年の間、少数の蛮族が暮らす遺跡となっていました。
しかし近年行われた、ルキスラ帝国主導による大規模な対蛮族討伐戦の橋頭堡となった事により、
ブルームに生息していた蛮族たちは一掃されました。
そして、ブルームは各国による共同統治の元、ゆくゆくは独立した国家として建たせていく事を目標としながら運営されていきます。
その後大陸全土を巻き込んだ【最も高き塔】と【運命の剣】を巡る争いに於いて活躍した"英雄"シャノン・クロードを旗印に、独立への動きは急速に進んでゆきます。
元々ザルツ地方出身の冒険者であり、英雄にまで上り詰めた冒険者ドリームを体現するシャノンはブルームの町に集う冒険者に絶好の旗印となりました。
そして、各国からしてもザルツ地方出身であり、さりとて何処の国家の所属でも無い彼の台頭は国のパワーバランスから見ても特に障害となる物ではありませんでした。
こうした下からの絶大な支持と上の思惑が絡み合った結果、運命の剣にちなんだ【運命の王国】と呼ばれる現在最も新しい国であるクロードが誕生したのです。
【クロードの地理】
クロード王国は港湾都市ブルームを中心に、レーセルドーン大陸の南西部沿岸に広がる国です。
現在は大陸だけですが、ゆくゆくはデリオス島やザッパ島も開放し、勢力圏として組み込む事を睨んでいると言われています。
国内を西のユーデル河、東のキルデア河が走っており、その川沿いは農業に適した地域となっています。
また、国内の大部分が未だノーラの森に覆われており、国による調査が進んでいます。
一方西部や北部は砂漠が進んでおり、一部のオアシス以外は人が棲むには厳しい環境になっています。
現在緑化の試みが進んでいますが、長い道程になると考えられています。
【政治】
クロードは魔王シャノンによる王政が敷かれています。
この魔王と言う称号は初代魔王であるシャノン・クロードの拘りであると言われています。
生まれたばかりの国であるため魔王シャノンや彼が登用した人材によって運営されています。
魔王の称号は前任の魔王が後継者を指名する形となっています。
【人口】
クロードの人口は全体でまだ3万人前後ですが、驚異的なスピードで増加しています。
独立前のブルームの人口が4000だった事を考えると異常とも言えます。
それは、新天地に夢や一攫千金を求める開拓者や冒険者が大勢集まる事が主な原因です。
特にシャノン王が魔王の地位についてから、冒険者ドリームの再現を夢見てやってくる冒険者の数は増え続けていると言われています。
また、クロード王国は王国に忠誠を誓い、法を尊守すると誓った蛮族を国民として認めています。
【軍事】
自前の軍隊を殆ど持たず、独立前は各国からの派遣軍に防衛を頼んでいたクロードですが、
蛮族も受け入れる姿勢の元、王の知り合いである軍事指揮官のドレイクの元で数ヶ月の内に有数の軍隊を編成する事に成功します。
また、国民に冒険者が多いため散発的に略奪を行う蛮族の対策などはそちらに任せ、大規模な組織的侵攻にのみ対処する方針を取っています。
蛮族軍が軍隊の中核を成していますが人族の軍も一定数存在し、主に町の治安の維持や要人の敬語等を行っています。
【経済】
クロードの経済は主に冒険者関連によって成り立っています。
未開の地や遺跡などで取れた物品は港湾都市ブルームまで集められ、そこから海路で各国まで輸送されて行きます。
一方、豊かな自然を活かした農業も盛んで、ユーデル、キルデア河沿岸の農業や南部の漁業は現在の国の食の供給の大部分を賄う事が出来ます。
また、冒険者向けの武具や増え続ける国民の建物の需要も多く、日々工業も発展を続けているものの膨大な需要を満たす事は出来ていない状況です。
【名所】
「魔王城」
魔王シャノンが住む城です。 美しい外見でも知られており、これを目当てにやってくる観光客も一定数います。
内部は複雑な構造となっており、その全容を知るのは一部の者のみと言われています。
城下町もあり、クロード第二の規模を誇る都市として日々発展を続けています
「港湾都市ブルーム」
魔王城が政治の中心ならこちらは経済の中心です。
ザルツからの貿易船がやってくる他、クロード海軍の根拠地にもなっています。
また、地下にはウルキア連邦時代の遺跡が眠っています
「大聖堂」
魔王城の中に作られた質実剛健な作りの聖堂です。 かつての【最も高き塔】での争いにおいて活躍し、神への位階を登った若い小神が祭られています。
実際に彼女が人間の時に使っていた武器や道具も収められていますが、相応しい者が訪れた時には武器がその者を新たな持ち手に選ぶと言われています。
「ノーラの森」
未だ探索が続けられている未開の森です。 貴重な植物が採取出来る事でも知られ、開拓者や冒険者が日々挑み続けています。
近年、大破局の時より生き延び、隠れ住んでいたソレイユの集落が発見されました。 冒険者の活躍により発見され、クロードの村の一つとなりました
「緑の前線」
クロード北西部の砂漠地帯と緑化地帯の境目です。
国によって砂漠地帯の再緑化が進められており、人族の大破局に対する進撃の最前線として開拓の象徴となっています。
「龍槍山脈」
クロードの東端にある山脈です。 蛮族国民達の中規模の集落が多くあり、クロード蛮族軍の根拠地の一つとなっています。
ここで鍛えられた兵士はクロード各所を守る兵士として配属されて行きます。
【クロードの人々】
"魔王"シャノン・クロード 人間/男/17歳
クロードの"魔王" 最も高き塔での争いで活躍した優秀な魔術師であり、全ての民が暮らせる国を目指す若き王
いつもメイド服を着ており、本人曰く「これが正装だ」との事 魔神は苦手らしい
"悪食"リリヤ・ペニーチェ グラスランナー/女/15歳
魔王城や、その周辺にどこからともなく出現すると言われている都市伝説のグラスランナー
食には目がないが、モンスターから地面までなんでも食べるらしい オーガの肉は苦手と言う噂があるが、真偽の程は不明
2人同時に現れるのを目撃した者もおり、正体は謎に包まれている
"月華の狙撃手"ブライアン・ハウエルフッド ナイトメア/男/23歳
城下町で魔道機の修理屋を営んでいるナイトメア
アルフォート王国の貴族ノーブルス侯爵の跡取りであり、年に数度アルフォートへと出向く。
"魔王"とは最も高き塔での争いを共に戦った仲であり魔王城に参上して王の手助けをすることしばしば、ときには国のため銃を取り出陣する。
"運命の拳士"シャルカ・エタンダール ドレイク/女/17歳
アルフラウ教の最高司祭です。
神アルフラウの誕生に貢献し、彼女から最初の聖印を授かりました。
明るく元気な女の子ですが戦闘狂な所があり戦っている姿は少し怖いとよく言われます。
クロード王国にアルフラウの教えを広めた後、国外まで布教するために世界各地を旅しています。
"可能性を見た者"シュペル・エタンダール ドレイク/男/27歳
クロード王国の蛮族軍を率いている将軍です。
かつて運命の剣を巡り魔王シャノンやその仲間達と戦いを繰り広げていましたが、今はクロードの元、将として魔王に仕えています
"御曹司"ロミオ・リオンズ 人間/男/18歳
冒険者の店"緑の開拓亭"を経営している元冒険者 アラウディの富豪の息子
"太陽の戦士"アルテラ・ティターニア ソレイユ/女/28歳
ノーラの森で300年間隠れ住んでいたソレイユの集落の長をしていたが、周囲の地域が人族により開放された事を知り再び人族に合流した。
それまで集落の中の事しか知らなかった為、様々な所を見て回るのが目下の目標
最終更新:2017年01月07日 23:33