ニュージャージーのとある市街地。
そこでは引っ越しの準備をしていた
ルシール「トニー、冷蔵庫に赤ワインとチーズを置いてきたから、おじさんに忘れないでよ」
ダニエル「みんな本当にありがとう」
ルシール「みんなも元気でね
ダニエル「じゃあね、ケニー。バイバイ
(文字白、背景灰)
ルシール「ダニエル、どうしたのよ折角歌ってるのに
ダニエル「その歌、嫌いだよ僕」
ルシール「でもカリフォルニア好きになるわよ、目が覚めたらすぐプールに飛び込めるから
ダニエル「すごいね
ルシール「そのうち、ゴミゴミの安アパートと違うから
ダニエルと母・ルシールが運転してる車は荒野の道路を走り、休憩としてモーテルで泊まった後、出発の準備をする。
ルシール「ほら、押してもっと!力いっぱいがんばれ!ダニエル!思いっきり!OK!いいわ!ほーらかかった!ねえ!
長いドライブの末に引っ越し先となるアパートにつく。
ルシール「ダニエル×2!、さあ起きて、パラダイスに到着です!やっと着いたわ。さあ降りて!ここがそうよ。長い船旅の終わり」
ダニエル「パラダイスか…
ルシール「全員甲板に集合!
ダニエルが車から降りる。
ルシール「船が沈まないうちに積み荷を全部降ろさなくちゃ。
ダニエルは荷物を下ろす
ルシール「ほら!ヤシの木よ!どういうことかわかる?
ダニエル「ボヤっとしてると、ヤシの実が落ちてくる
ルシール「かわいくない、もう寒い冬とはおさらばよ
ダニエル「僕、冬好きだもん
ルシール「鼻水は出るし、つま先が凍えても
ダニエル「すごい冬より、ましだよ
ルシール「ここにプールがあるって言ったかしら?
ダニエル「もう100回も聞いたよ
ルシール「そう?じゃあ、これで101回目ね。目をあけて周りを見てごらんなさい。ここはエデンの園よ。ダニエル行きましょう!ねえ、家の階は25号室よ !曲がって突き当り
ダニエルは自転車と荷物をアパートに運び、ドアを蹴って開けると目の前に人がいた。
ダニエル「大丈夫?怪我しなかったわけだ?
住人「なんでもないよ
ダニエル「手を貸すよ
住人「サンキュー
ダニエル「ごめん、悪いことしちゃったな
住人「平気だって
ダニエル「ごめんね
住人「25号室に来たんだろ?
ダニエル「ああ、そうかな?
フレディ「僕はフレディ、17号室だ
ダニエル「僕はダニエル、
フレディ「荷物持ってやるよ
ダニエル「いいよ自分でやるから
フレディ「いいから、任せとけって
ダニエル「悪いな
フレディ「君、どこから来たの ?
ダニエル「ニュージャージー
フレディ「何で、こっちへ ?
ダニエル「おふくろがこっちの会社に務めるってね、ロケットという所らしいけど知ってる?
フレディ「聞いた事ねえな
ダニエル「小さいとこだ。プールってこれ一つだけ ?
フレディ「ああ、そうだよ、さっきの空手か。長いことやってんの?
ダニエル「そうでもないけども
フレディ「事ある?
ダニエル「たまにちょこっと
フレディ「キック、かましてるとか、僕も覚えてるな。今度教えてくれないかな?
ダニエル「いいよ
フレディ「本当!?
おばさん「ここは酷いところよ。ニュージャージー州へ帰った方がいいわ
ダニエル「どうして知ってるの?おばさん?
おばさん「私もあそこにいたから臭いでわかるの。
ダニエル「どの辺
おばさん「パーシパリィ
ダニエル「パーシパリィ!?おばさんもあそこ前にいたんだ!
おばさん「ルーファティーに?
ダニエル「ルーファティー?
おばさん「ラルーソーさん!?
ダニエル「そう
すると子犬がやってくる。
ダニエル「ほーら、おいで、よしよし、どうした?のどが乾いたのか ?
フレディ「おい、これなんだ。かわりもんで変なおばさんなんだ
ダニエル「でもいい人じゃない
フレディ「ねえ、明日何してる?
ダニエル「別に、予定もないし
フレディ「ビーチパーティーをやるんだ、夏を涼しんで、来るか?
ダニエル「いいね!行こうかな!
フレディ「ほんじゃ、朝、迎えに行くよ
ダニエル「OK、待ってるよ
フレディ「ここだろ君んち?」
ダニエル「ううん、たぶんね
フレディ「ここ置いてくよ
ダニエル「サンキュー
フレディ「いいの×2、仲よくしような
ダニエル「ううん
フレディ「ほんじゃ、明日忘れるなよ
ダニエル「バイバイ
ダニエルは部屋へ入る。
ルシール「プールの事は言わないで、明日一番に電話するわ
ダニエル「ねえママ、下にいたおばさんにどこから来たのか言った?
ルシール「ええ、ヘシおばさんに似てない?
ダニエル「そうかな、ルイおじさんに似てるよ
ルシール「ここならうまくやっていけそう、それだけは自身もって言える、来る前からそんな気がしてたの
ダニエルが水を出そうとした瞬間、水があふれる。
ルシール「ああ、それ壊れてるの。管理人さんがすぐ直してくれるらしいから、いってくれない?
ダニエル「いいよ
ルシール「どうするの?
ダニエル「これ?下の犬にやるの
ルシール「変わったわね
ダニエル「ねえ、明日パーティーに誘われちゃった
ルシール「すごいじゃない、もう
ダニエル「荷物どかなきゃ
ルシール「まあ、そんなことあてにしてないわよ
ダニエル「本当はもう行くって言っちゃたんだ。ありがとう
ダニエルは外を出て、おばさんに管理人のへやを教えようとする。
ダニエル「ねえ、管理人さんの部屋ってどこ ?。さあほら水だよ
おばさん「入ってって、左曲がって、ちょっと右、それから中に入るとすぐ左側よ
ダニエル「ありがとう、右行って左ね
おばさん「左行って、右行って、入って左
ダニエル「あ、そっか
ダニエルは管理人の部屋をノックして入る。
ダニエル「こんにちは。管理人さんですか ?
そこには箸で何かを摘まもうとしてる管理人・ミヤギがいた。
ミヤギ「はい」
ダニエル「25号室に引っ越したものだけど。蛇口が壊れて水が漏れて…。直してもらえますか ?
ダニエルは扉を開け再び閉めると、管理人であるミヤギは言う
ミヤギ「はい」
ダニエル「ママにいつって言えば…
ミヤギ「いつって何が ?
ダニエル「直しに来てくれるの
ミヤギ「後で
ダニエル「何の後?
ミヤギ「後!×2
ダニエルは立ち去る。
最終更新：2017年07月07日 23:30
