ドラミちゃん ミニドラSOS!!!のオープニング

タイムマシンの通路である超空間。
未来デパートの時空宅配便のロボット宅配員が、タイムマシンで荷物を運んでくる。

宅配員「ここだべか?」
タイムマシン「違ウヨーデス」
宅配員「う～ん……　じゃあ、ここ?」
タイムマシン「ドーデショーネ」
宅配員「カーッ!　えぇだ、もうここにするだ」
タイムマシン「1989年ジャ・ナイデスヨ」
宅配員「んなこと言っても……」

注文書は、のび太が書いたもので、内容が判別できないほどの悪筆。

宅配員「本当に汚ねぇ注文書だ、もう読む気しねぇだよ」
タイムマシン「デモ」
宅配員「うるせぇ!　もう、どうでもえぇだよ。はいよっ!　野比のび太さん、未来デパートの宅配便だぁ!」

ロボット宅配員が適当な場所を目がけ、荷物を放り投げる。

ドラミちゃん ミニドラSOS!!

西暦2011年、のび太たちがもう大人となった時代。
のび太の息子・のびスケ、スネ夫の息子のスネ樹(き)、ジャイアンの息子のジャイチビが、ラグビーの試合に出場している。
のびスケのガールフレンド、ゆかりたちが観戦している。

のびスケが、タックルを決める。
泥が跳ねて、スネ樹のユニフォームにかかる。

スネ樹「嫌だなぁ、もう。ユニフォームがばっちぃよ」

のびスケ「ジャイチビ、パス、パス!」
ジャイチビ「のびスケ!」
のびスケ「無理すんな、早くよこせ!」
ジャイチビ「はいっ!」

のびスケ「なんだ、そのパスは!」
ジャイチビ「やめてぇ、乱暴は!　もう!」

のびスケが、トライを決める。

審判「トライ!」
のびスケ「やったやった、やったぁ──っ!」
ゆかり「きゃぁ、のびスケくぅん!」

しかし、のびスケたちのチームはすでに、大差で負けている。

試合の後、のびスケがスネ樹とジャイチビを追い回す。

のびスケ「待てよぉ!　もう、またお前たちのせいで負けたじゃないか!　スネ樹、ユニフォームは汚すためにあんだぞ!　ジャイチビ、お前もだぁ!　何だ、あのパスは!」
ジャイチビ「わ～ん!　もう嫌だぁ、ラグビーなんかぁ!　うぇ～ん!　もっとお淑やかなスポーツがいいよぉ!」
スネ樹「大丈夫?　もう、乱暴すぎるよ、のびスケは」
のびスケ「泣き虫ぃっっ!」