魔属性魔法の始祖の魔術師が起こした最後の事件

魔属性魔法の始祖の魔術師が起こした最後にして最大の事件
事の起こりはエルロックとロドリーゴと魔属性魔法の始祖の魔術師(以降魔)以外の始祖が全員和解し
互いに協力し合い研究をする『円卓』と言う機関を作り出した、嘗ての大国に資金等の援助を行って貰い
円卓の運営が軌道に乗り始めた時から始まる
ロドリーゴが魔の元から逃げ出して来た、ロドリーゴ曰く『魔と一緒に研究をしていたが良心の呵責に耐えられなくなった』
円卓のメンバーはロドリーゴのリークで知った魔の実験施設【エルドラド】に向かった
戦闘が想定されたが魔はあっさりと投降した、【エルドラド】内部は魔術で見た目以上に広く
時間の進みも内部では恐ろしく速いスピードで進んでいた(箱庭育成ゲームの倍速モードを想像して貰えると助かる)
更に【エルドラド】は複数存在し、それぞれ多くの人々が実験台とされていた
そして人々を開放しめでたしめでたし、とはならなかった
投降した魔は「お前達の法律に照らし合わせても何も問題は無い」
「そもそももう色々面倒になってきたので実験が一通り終わったら実験結果は一般公開するつもりだった
お前達にもお零れやるから黙っていてくれ」と主張

事実、実験台になっていた人々は彼が法的手続き上全く問題無い購入した養子達から育て上げた者だった
更に実験台になっていた人々に対して好待遇を与えており(空調完備、寝具も上等、三食デザート付き
命に関わる実験も本人が望まない限りしない等々貴族レベルでは無いが一般市民より上)
実験台達も最初の内は円卓に協力的だったが徐々に「待遇が悪い」「食べ物が不味い」「ここの連中は醜い」
「ここは寒いし臭い」「俺達の生活を壊した」「魔を開放しなければ」と段々と敵対的になった
性質の悪い事に実験台達は倫理観が通常の人々と異なっており「老いて醜く死ぬより若い内に死にたい」等
死を恐れず、自分達以外の事柄には無関心で排他的、人々と馴染むのは困難だった、数も物凄い大勢だった為
市民達からも恐れられて対立が起き始めていた
更に円卓内でもかなりの議論がなされていた
【エルドラド】の内部の実験結果やそれに伴う副産物は円卓内の始祖達にとっても非常に魅力的だった

パラケルススは完全に遺棄するべきだと主張し
モリアーティもそれに続いた、自分で解明しない知識に意味は無いと
ジェラルドも友の意見に賛同した
レストレードは相変わらず迷っていた
だが光属性魔法の始祖である彼女とミルヴァートンはそれに反発した
「経緯は如何あれ素晴らしい実験結果だ、これを捨てるなんてとんでもない」

結局議論は平行線のまま、彼女とミルヴァ―トンは【エルドラド】から実験結果や機材等を持ち去り逃げ去った

魔は裁判にかけられる事になったが、前述の通り、全く法を犯していない
それ故に裁判は難航したが超法規的処置と言う事で死刑が確定した

だがそれに対してモリアーティは「今まで法に触れていなかったから安心して研究していたが
こんな横紙破りで処刑されるかもしれないのなら、私は世俗から去る」と円卓を脱退
レストレードも死ぬかもしれないと言う可能性から逃げる為、人知れず逃げ去った
そしてロドリーゴも「始祖がこんなに居なくなって魔を止められるか!!報復が恐ろしいので逃げる!!」と書置きを残して逃げ出した

パラケルススとジェラルドは嘗ての大国の軍団が主導する魔の処刑に立ち会った
魔の首は刎ねられたがそれでも魔は尚も生き続けた、パラケルススとジェラルドが殺しにかかるも
「自分は既に刑罰を受け無罪放免になった、これ以上自分に何かする権利は無い」と主張
これを無視して二人と周囲を取り囲んでいた嘗ての大国の軍団はこれを無視し攻撃を再開
そこで魔はもう知らんと後に七大権と呼ばれるお菓子で出来た召喚獣七体を召喚し共に蹂躙の限りを着くし
何処かへと消え去った、パラケルススとジェラルドは辛うじて生き延びたが、この件の責任を取って処刑されかかったが
嘗ての大国の首都での実験台の集団自殺により機能が完全に麻痺
更に実験台達によって嘗ての大国の首脳陣は一族郎党全滅し、円卓も瓦解しパラケルススとジェラルドは難を逃れた

国際情勢が悪化したが次第に落ち着いた、この事件以降魔は歴史上から姿を消した
最終更新:2016年07月29日 10:12