【メルコースの呪い】
【
聖騎士】の印として力を引き出す福音として崇められたもの、そして【異形病】として人を怪物に変え、更には【
バルリローグ】を生み出す要因となった力の総称
メタ的は話になるがその正体は呪いというより、魔力を多分に含んだ魔法生物的ウイルスである。
ルーツは遥かなる神代のことで詳しくは分かっていないが、当時存在していたある神格が人族の中にたまに発生する突然変異【神居】をみて、自分でもそれを作りたいと願ったことから作り出されたものである
そして最終的には、人が神族と同じレベルに達するのをその神は望んでいたとか
メルコースの呪いは単体では無害極まりない存在である、しかしそれは生き物の強い思いに反応してその生物の体を「その思いを遂げる為の体」にじわじわと作り替える
そして感情が昂る度にどんどんメルコールの呪いと宿主はお互いに結合をしていく
聖騎士や異形病患者が魔力量が多い人間が多いのは、実はこの呪いの力で魔力自体が増えていたからである。
この段階で安定してメルコールの呪いを取り込み「特殊能力」を発現したりするものが俗に言う「聖騎士」と呼ばれ
逆にメルコールの呪いに取り込まれ、体が節操なく変化と改造を繰り返して化物に変異してしまうのが「異形病」の正体である
そしてバルリローグというのは、聖騎士の身体改造が一定段階まで完了し、その上で強い感情の変化によって起こる、メルコールの呪いの第二段階
即ち「神族の次元に適応する存在への昇華」である、体という殻を脱ぎ捨てて概念と心だけの体へとシフトする、しかし大体の聖騎士はその段階で精神が変調をきたしたり、逆に自我が希薄になったりする
また、この現象自体は実は「聖騎士」としての身体改造が不十分だろうと起こりうる
感染者と同じく魔力量が高かったり、より強くより拗れた負の感情を持っていたり、特殊なマジックアイテムに接触したものだったりする。
しかしメルコースの呪いにも適正というものがあり、生まれた時から感染の証明となる「印」が体に浮き出てるものもいるし
感染こそしているものの、「印」も特殊能力の発現も異形病の発症もなくただ健康な人間ってくらいの人も普通にいる
また「神居」は元々メルコールの呪いが達成しようとしている段階にいるためにはなから感染しない。
この「呪い」は実は割と解く方法はある
魔術的な存在である為、魔法を引きはがす類の魔法などを使えば、初期段階や「聖騎士」の状態であればただの人間に戻れる
しかし肉体に致命的な変異が生じている異形病や、完全に別の存在に昇華したバルリローグには通じない
またメルコースの呪いはあくまで「カルミナ大陸の生命」に上記の働きを齎すのであって
異世界「カオス」に持ち込まれ、そこの生物達に取り付いたメルコースの呪いは「平穏への妬み」を際限なく引き出すという結果になった。
最終更新:2018年03月15日 21:43