ドルフルード森林

【設定知名度:B】
エリュジオン中部に位置する深い森。その深さは尋常ではなく、分厚い枝葉の層が太陽の光をほぼ遮ってしまうので内部は真っ暗に等しい。

頼りとなる光源は発光する菌類や苔類で、その内部はとても神秘的な風景が広がっている。深部は高濃度の魔力で満たされていて、魔石の産地になっているが同時に魔法生物の温床であるので採掘は危険を伴う。

【ドルフルードの森について】
知名度:E
異常な魔力濃度や魔物の数からして、この森は自然に築き上げられたものではない。前戦争時代以前、現在この森がある地域一帯は何もない平原だった。
ただ、この平原の地下には【マン】の研究室があった。彼は「セフィロト計画」と呼ばれる植物による不老不死を求める研究を行っていた。
地下に森林1つを作るという壮大な実験室のもと、セフィロト―――不老不死を得るという伝説の木を作り上げようとしたのだ。
そして、彼はついに平原地下にて大地脈を掘り当てる。その莫大な魔力を以て計画を仕上げようとしたが、失敗。
結果的に「セフィロト」は大地脈の魔力を吸収して暴走。爆発的な勢いで森林の範囲を周囲の地形ごと呑み込みながら拡大を続けた。
この事は「緑の津波(クリフォト)事件」と呼ばれ、当時のエリュジオンはおろか大陸全土が高密度の樹海に覆い尽くされる―――すなわちカルミナ滅亡の危機という事態となった。
その後原因となった【マン】は討伐され、モリアーティを始めとした当時の有力な魔法使いによって森林の拡大も食い止められひとまず危機は去った。
しかし、今その封印が解かれる可能性はゼロではない。そして、必ずしも現世にこの森林の拡大を食い止めうる魔法使いが居るとも限らない。

なお、現在も異常な濃度の魔力に包まれた最深部には当時の研究所跡、そして封印された【マン】の杖が眠っているという。

【セフィロトの木】
不老不死を求めた【マン】が生み出した1本の木が、大地脈の魔力を吸収した結果誕生した「究極の植物」―――いや、生物の範疇でも究極と言える存在。
膨大な木属性の魔力―――生命エネルギーとしてのそれを宿しており、存在するだけで周囲の植物を凄まじい勢いで成長、進化させる性質を持つ。
言うまでもなくうセフィロトそのものもその魔力を恩恵を受け、封印が解かれればカルミナを覆うほどの大樹になるとさえ言われる。
現在はモリアーティらの生み出した術式によって地下実験所に封じ込められており、実験所の立ち入り及びセフィロトの持ち出しは厳禁されている。
……が、その性質は魔力の触媒としては最上級のシロモノではないかとドルフルードの森の真実を知るものの間では噂されている。

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最終更新:2018年12月23日 15:24