魔法都市マリベラにて、とある高位
魔導士の屋敷で暮らす栗色の髪を持つ少女。
一見すると純朴そうな少女だが、マリベラに住む魔導研究者の間で密かに『化け物』と呼ばれる程の膨大な
魔力の持ち主。
その腕や脚には複雑な文様の刻まれた金属杭が幾本も打ちこまれている。
元々はとある田舎町の平凡な家庭で生まれた
農家の娘。
だが彼女は生まれつき人の域を遥かに超えた魔力を有しており、触れた相手に無意識に魔力を流し込んで昏倒させてしまう事が何度もあったようだ。
この事から周囲だけでなく家族からも恐れられていた。
だが偶然彼女の存在を知った魔導士が『このままではいずれ魔力が暴発し被害を出しかねない』と判断。
(金銭の譲渡により)彼女を引き取って今に至る。
魔導士曰く『
魔力経路が異常強化された特異体質』ではないかとの事。
手足の杭は魔導士によって施された措置であり、魔力の流れを抑制・制御する為の物。
特殊な魔法金属で構成されており、物々しい見た目だが痛みはない。
現在は屋敷で助手をしながら魔力制御の修行に励んでいる。
自分を心配して引き取り、生活できる場と知識を与えくれた魔導士をとても慕っているようだ。
ただ、マリベラの魔法使いの中には彼女の体質を貴重な『研究サンプル』として密かに狙っている者もいるらしい。
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最終更新:2023年12月06日 16:05