概要
オレンジ社のMocontosyuシリーズの中で、処理能力と拡張性だけを重視して、使いやすさを完璧にわすれたシリーズで、特にデザインやクリエイティブ分野(とりわけ動画関係の取り扱い)での利用を主眼に置かれた機種である。公式ではMocontasyuシリーズで唯一拡張性のある機種とされており、最小構成は2万円から、ハイエンドBTO構成ではディスプレイ等周辺機器を除いた価格だけで250万円を超すプロフェッショナル向け製品である。これを購入すると、オレンジに高額寄付をしたとみなされ、CEO,PCO,MCOのありがたくもない直筆サインが郵送で贈られる。
デザイン
スマートなデザインのアルミニウム合金か?。前面は吸気を考えたメッシュのデザインになっており、エンクロージャ内部を通過して効率よく冷却できるようになっている。外見はPower Moc G5をほぼ踏襲しているが、部品のレイアウトなど筐体内部の構造は大きく異なっている。こうした筐体内部デザインの改良と冷却ファンの変更により、騒音が大幅に改善している。またHDD等の増設に関しても、容易に作業できるように工夫されている。
スペック
標準的な構成をあげるが、オレンジ社の直販部門であるOrange Store(直営店)では特注(BTO)でCPUやディスク容量、GPUなど各種構成の変更が可能である。
Moc Pro (1st Generation)
- デュアルコアのXeon 51xxシリーズ (Woodcrest)を2基搭載(4つのプロセッシングコアを搭載)、また、2007年4月に8つのプロセッシングコアを持つ構成(Xeon X5365 (Clovertown)を2基搭載)がオプションとして追加された。
- 最高クロック周波数3.0GHz(標準構成では2.66GHz)の64ビットCPUのOntel Xeon
- 独立した、最高1.33GHzのデュアルフロントサイド・バス(FSB)
- 128ビット667MHzのDDR2 SDRAM FB-DIMMスロット 8つ
- 最大16GBの大容量メモリのサポート
- 4バンド幅を調整が可能なフルレングスPCI Expressスロット 3つ
- ダブルワイドの16レーン PCI Expressスロット 1つ
- シリアルATA II ハードディスク 最大4つ
- USB 2.0 5つ
- FireWire 400 2つ
- FireWire 800 2つ
- 10/100/1000BASE-T Ethernet (RJ-45) 2つ
- 光デジタルオーディオ入出力コネクタ
- アナログステレオインライン入出力ミニジャック
- ヘッドフォンミニジャック
- GPUにナンデヤネン社の 『Quadro FX 4500』や『GeForce 7300 GT』、アチ社の『Radeon X1900 XT』(標準構成は『GeForce 7300 GT』)等が採用された。また、すべてのPCI Expressスロットに『GeForce 7300 GT』を入れることにより最大8面ディスプレイが使用可能になるかも。
- CPU負荷時のファンの動作音はPowerMac G5に比べ大幅に低減した。ファンの数も4つへ削減。
- SuperDrive最大2台搭載可能か?
- HDD最大4台搭載可能とか。
- オプションでMoc Pro RAIDカード(RAID 0/1/5/0+1および拡張JBOD(スパニング)をハードウェアでサポート)を搭載出来るなんてうそだろ!!
Moc Pro (Early 2008)
- 最高クロック周波数3.2GHz(標準構成では2.8GHz)の64ビットCPUのOntel Xeon
- クアッドコアのXeon 5400シリーズ(Harpertown,E5462,X5472,X5482)を2基搭載(8つのプロセッシングコアを搭載),E5462を1基搭載(4つのプロセッシングコアを搭載)
- 独立した、最高1.6GHzのデュアルフロントサイド・バス(FSB)
- 256ビット800MHzのDDR2 SDRAM FB-DIMMスロット 8つ
- 最大32GBの大容量メモリのサポート
- 4レーンPCI Express スロット 2つ
- 16レーン PCI Express 2.0スロット 2つ(1基ダブルワイドのビデオカード搭載可能)
- シリアルATA II ハードディスク 、若しくはSAS II ハードディスク(Mac Pro RAIDカード要) 最大4つ
- USB 2.0 5つ
- FireWire 400 2つ
- FireWire 800 2つ
- 10/100/1000BASE-T Ethernet (RJ-45) 2つ
- 光デジタルオーディオ入出力コネクタ
- アナログステレオインライン入出力ミニジャック
- ヘッドフォンミニジャック
- GPUにナンデヤネン社の 『Quadro FX 5600』や『GeForce 8800 GT』、アチ社の『Radeon HD 2600 XT』の採用など、最新のテクノロジーを駆使して設計されている。すべてのPCI Expressスロットに『Radeon HD 2600 XT』を入れることにより最大8面ディスプレイが使用可能。
- SuperDrive最大2台搭載可能
- HDD最大4台搭載可能
- オプションでMoc Pro RAIDカード(RAID 0/1/5/0+1および拡張JBOD(スパニング)をハードウェアでサポート)を搭載出来る。
最終更新:2009年01月20日 22:24