3.桐乃

    • 桐乃だ

桐乃「…うそでしょ」
あやせ「桐乃…」
加奈子「桐乃かー、んでも恋人になれなくねー?」
京介「…そうなんだよな」
桐乃「えと、あの…」
京介「ま、おいおい考えればいいじゃねぇか」
桐乃「う…し、仕方ない」
あやせ「よかったね、桐乃」
桐乃「うん、ありがとうあやせ…」

加奈子「うし、決まったし枕投げでもしよーぜ」
桐乃「…は?」
加奈子「選ばれたのが桐乃なら今までとかわんねーじゃねぇか…よ!」
桐乃「うぷっ…」
あやせ「加奈子…」
京介「おい、加奈子」
桐乃「やったなー!このー!」
加奈子「うひー、あたんねーよ!」
桐乃「ちょこまかすんじゃなーい!」
加奈子「ひひひ、それー!」
桐乃「わっ!」
あやせ「うぷっ…」
加奈子「あ、やべ」

    • 露天風呂

京介「ふいー、枕投げでいい汗かいたわ…」
桐乃「…ねぇ」
京介「あん?」
桐乃「なんで、私なの・・・?」
京介「なんでって…俺の大事なヤツだからに決まってんじゃねぇか」
桐乃「…そっか」
京介「ああ。妹だとか血が、とか関係ねーよ。桐乃は桐乃じゃねぇか」
桐乃「バカ…」
京介「ん?なんだって?」
桐乃「バカッ…んっ」
京介「ん…」
桐乃「…はぁ…。とりあえず、コレで我慢してあげる」
京介「…サンキューな」

桐乃「ねぇ…」
京介「あん?」
桐乃「もう一回、してもいい…?」
京介「…ああ」
桐乃「ありがと。…んっ」
京介「ん…」
桐乃「ん…ちゅ…ひた、らして…」
京介「おう…ん…く…」
桐乃「はむ…んっ…ちゅ…」
京介「んぐ…」
桐乃「…はぁ。ん、満足した」

京介「お前な…」

桐乃「先、あがるね」
京介「おう」
桐乃「それ、小さくしてからあがってきなよ」
京介「うるせーよ!」
桐乃「うひひ、部屋で待ってるからねー」
京介「ったく…あんなんされたらイヤでもでかくなるっつーの」
京介「…さて、どうしようか」
小京介「ん?」

    • 部屋

京介「ただいまーって…加奈子はどうした?」
あやせ「あ、お兄さん。加奈子ならあそこですよ」
加奈子「むぐー!むぐぐー!」
京介「布団で簀巻きにされてやがる」
桐乃「いやー、私も戻ってきたときびっくりしたわー」
あやせ「加奈子が悪いんですよ」
京介「ははは…」
あやせ「さて、私もお風呂入ってきますね」
京介「おう、いってらっしゃい」
桐乃「いってらっしゃい」

桐乃「加奈子ー、大丈夫?ほどいてあげよっか?」
加奈子「むぐー!」
桐乃「何言ってるかわかんないし…頭でも…よっと」
加奈子「ぷはー!マジあの女こえー!」
京介「お前が悪いんじゃねーのか?」
加奈子「加奈子は悪くねーよ!いいから全部解いてくれ!」
桐乃「はいはい…っと」
加奈子「はー、やっと自由になった…」
京介「おつかれさん」
加奈子「疲れたしもう寝る…おやすみ」
京介「おう、お休み」
桐乃「おやすみ」

加奈子「…zzz」
桐乃「寝るのはや!」
京介「疲れてたんだろ」
桐乃「あやせ相手にしてたからね」
京介「さて、もうすぐあやせも帰ってくるし、寝る準備でもするか」
桐乃「それなんだけどさ…」
京介「ん?なんだよ」
桐乃「一緒の布団で寝てもいい…?」
京介「おう、いいぜ」
桐乃「ありがと、京介」

あやせ「もどりましたーって…一緒の布団で寝るんですか!?」
京介「おう」
あやせ「破廉恥です!私たちもいるんですよ!?」
京介「おちつけ!何もしねーよ!一緒に寝るだけだよ!」
あやせ「本当なの、桐乃?」
桐乃「うん、寝るだけ」
あやせ「…わかりました。何も言わないでおきます」
京介「さっき言ってたじゃねぇか」
あやせ「なにか?」
京介「いえ、なにも」

    • 深夜

あやせ「桐乃…ふふふ…zzz」
加奈子「さされ…zzz」
京介「なんつー夢見てるんだ…」
桐乃「ね、京介」
京介「なんだ?」
桐乃「後悔、してないよね?」
京介「当たり前だろ。風呂でも言ったじゃねぇか」
桐乃「そっか…うへへ」
京介「ま、今日はゆっくりねようぜ」
桐乃「うん、分かった」
京介「おやすみ、桐乃」
桐乃「おやすみ、京介」
桐乃(いいにおい…大好きだよ、京介)

    • 翌日

京介「おし、帰る準備はできたか?」
加奈子「まってって、加奈子の髪留めしらねー?」
京介「そこにあんだろ?」
加奈子「おお、マジだ」
あやせ「よく見ないとダメだよ」
加奈子「へーい」
桐乃「ほら加奈子行くよー」
加奈子「まてって!…うし、行くか!」
京介「よし、じゃあ駅まで向かうか」


加奈子「ふいー、やっとついた…」
あやせ「15分くらいしか歩いてないでしょ?」
桐乃「加奈子はもうちょっと体力あったほうがいいかもね」
加奈子「うっせーなー」
京介「もうすぐ電車来るみたいだし、ちょっとジュースでも買ってくるわ」
桐乃「あ、あたしも行く」
加奈子「加奈子達のも買ってきてー」
京介「あいよー」

    • 電車内

あやせ「…zzz」
加奈子「…zzz」
桐乃「肩寄せあって寝てるね」
京介「なんだかんだ言って仲良いんだな」
桐乃「あたりまえでしょ」
京介「そうだな」
桐乃「ねぇ、京介」
京介「なんだ?」
桐乃「家着いちゃったらさ、キスとかできないのかな」
京介「どうだろうな、親父とお袋に見つかったらやべぇのは事実だからなぁ」
桐乃「そんなの…ヤだから」
京介「桐乃…」
桐乃「私は帰っても京介とキスしたいし、その先だって…」
京介「桐乃…」
桐乃「私は京介が好き。好きなんだから…」
京介「ああ、わかってる」
桐乃「…んっ」
京介「ん…」
桐乃「…いろいろ頑張ろうね、京介」
京介「ああ」

    • そして

桐乃「ねぇ京介」
京介「なんだよ」
桐乃「パーカー、貸してくんない?」
京介「しかたねぇな、ホラ」
桐乃「えへへ、ありがとう京介」
京介「ん」
桐乃「ね、京介。こっちむいて」
京介「ん?」
桐乃「んっ…ちゅ…」
京介「んん…」
桐乃「ふふ、またしようね、京介」

俺は思ったね。
俺の妹が最高に可愛いってな

桐乃編 おわり

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最終更新:2012年07月01日 22:35