解釈 > 10巻



家族会議の不自然さ

行動の話ばかりで気持ちの話を一切していない。
二人の間の恋愛感情の存在をどう認識しているかでその意味合いが変わってくる会話である。
また、大介が心配していないと明言したのは「変なことをしているか否か」だけであり、恋愛感情の有無には触れていない。



「夢オチなど二度とゴメンだぜ」

夢の内容ではなく、夢オチという事象を批難している。
素直に翻訳すると「現実なら良かった」となる。



3万円の冷蔵庫

クリスマスの指輪の値段と同じである。



あやせの鍵の入手経路

麻奈実経由説
11巻p306で麻奈実が佳乃さんに京介の世話を任されたことから、麻奈実が鍵を持っていてもおかしくない。
ここで、8巻p282で候補に挙げていたあやせと京介を近づけるために鍵を渡したと考えられる。

ピッキング説
あやせたん怖い。
淀みなく合鍵と答えているのは否定要素か。



佳乃さんの真意

家族会議では疑う、試験後はテヘペロ、何が本心なのだろうか?

「別にあたし、あんたが妹に手を出したなんて、最初から思ってなかったわよ」(p329)
ま た か
気持ちについては語ってくれない、あまり役に立たない情報である

  • 京介と麻奈実をくっつけることで穏便に事態を収めようとした(A説)
  • A判定を取れない前提で、京介と桐乃を離そうとした(B説)
  • 妹を餌にすると京介がどこまでできるのか確認しようとした(C説)
  • 純粋に勉強のため(D説)
  • 麻奈実の陰謀説(E説)
なお、これらは同時に成立しうる。

A説は京介から桐乃への気持ちがまだ弱いと認識している場合の行動である。
11巻で麻奈実に京介の世話を任せようとしていたことが確認された。

B説は京介から桐乃への気持ちが強いと認識している場合の行動である。
試験後の反応に予想外といった感情が見受けられないのはマイナス点。

C説も京介から桐乃への気持ちが強いと認識している場合の行動である。
家族会議も含めて様子見の色が強い。

D説はp329の台詞をそのまま受け取ったもの。
桐乃が勉強の邪魔と考えれば、京介の気持ちをどちらと認識していても成立する。

E説は佳乃さんが「妙な誤解」についてわりとどうでもいい反応をしていることによる。
要するに、麻奈実の入れ知恵である。A説、D説と親和性が高い。
麻奈実さんマジ腹黒



京介はいつ桐乃への恋愛感情を自覚したのか

家族会議では直接的には否定しつつも、行動を指摘されると言葉に詰まる。
変態達との会話では「原初のツンデレ」と言わしめたことから、この時点では自覚がないことがわかる。
12巻であやせの告白を断る際に「好きな奴がいる」と言ったことから、この時点になると自覚がある。

これらから、10巻のどこかで桐乃への恋愛感情を自覚したはずである。
  • 「京介の邪魔すんなぁっ!」(p209)等を受けてわけが分からなくなる。
  • 「桐乃と黒猫への愛の力」(p236)より、黒猫と同列の感情ともとれる。
  • 試験当日、あやせと語り合う
  • 試験当日、激励メール。帰りが感傷的に見える。
  • 試験結果、桐乃イメチェン、妹の前でタイトルを口にする。吹っ切れた感がある。
このあたりが参考になるだろうか。
モノローグが「桐乃にどう思われているか」ばかりで、自身からの感情をあまり語らないのが厄介である。

12巻で桐乃の水着写真をオカズにしていた疑惑が浮上したことも追記しておく。



親父は二人の関係に反対しているのか

以下コピペ
466 :イラストに騙された名無しさん:2014/01/22(水) 19:23:39.77 ID:g3C+1kRn
10巻より
「本当に間が抜けているな」
「一度決めたことだ。――桐乃のことはおまえに任せる」
「だがな、無理だと分かったら――そのときは、今回のようにはいかんぞ」
この直後に「釘を刺された」と思ったという京介のモノローグ

このセリフにおける疑問点は2箇所
  • 「無理」とはどういう状態か
  • 「今回のように」とは何を示しているのか

「無理」というのは「目標の達成が困難」「力不足」といった状態を表す言葉であり、「間違った方法で目標を達成」するような場合に用いることはできない
「無理」=「二人の関係が異常」という図式こそ無理がある
……のだが、ネガティブな印象のセリフと直後の京介のモノローグにより読者に「釘を刺された」と思わせるようになっている
「今回のように」に関しては介入の有無という点では大差無いなのではっきりさせる必要はないだろう

書き換えると「桐乃のことはお前に任せるが、力不足(間抜け)だと分かったら何らかの介入をするぞ」といったところだろうか
また、「一度決めたことだ」により、「俺は約束を守っているだけだ、認めたわけではない」というツンデレ展開の準備もバッチリ

つまり、親父は二人の関係を止めるのはもう諦めてたんだよ!

また、家族会議中も親父が解釈の余地無く反対したセリフは無い。


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最終更新:2014年04月11日 22:40