84 :オリキャラと名無しさん:2012/04/09(月) 22:39:05
机を漁ってたら創作メモが出てきたので晒させてください、何か暗かった
一言でまとめると、兄×弟の兄弟どんぶりです。アパートで隣近所から孤立して二人ぼっち
兄(28)
小説家。バイトをせず小説一本で食べていけている中堅作家だが、決して裕福ではない。
古いアパートで、弟と二人暮らししている。
弟は交通事故の怪我で寝たきりになっており、介護が必要。
日がな一日、パソコンで原稿を書いているか、弟の介護をしているかのどちらか。
近所付き合いもなければ、特別親しい友人も、彼女もいない。ほとんど自宅に籠もりきり。
弟と二人きりだが、そのことに不満は無い。
昔から彼は偏屈で、人付き合いがうまくいかなかった。
両親はできのいい弟ばかりを可愛がり、そのことで彼はよく親と喧嘩した。
彼は、10年ほど前に家を出たきり帰ることもなかったが、両親と弟が交通事故に遭ったと聞く。
慌てて駆け付けたが両親は亡くなってしまい、弟は体が動かず回復の見込みもない。
親戚たちから明らかに厄介者扱されている弟を見るに見兼ね、
彼は弟を引き取って面倒を見ることにした。
とても気難しく、無口で、偏屈。
あまり人には好かれない性格だと自覚しており、自分は誰からも愛されないと思っている。
弟が産まれなければそもそも自分が家を出ることもなかったと、
理不尽だとは分かりつつも恨んでいたため、最初、弟のことを快く思っていなかった。
しかし弟と一緒に暮らすようになってから、とても優しいよい子だと分かって心を開く。
弟にやがて恋慕を募らせてしまい、この上なく悩んでいる。
無理やり犯してしまいたい誘惑に駆られ、毎晩落ち着かない。
弟(16)
事故で全身不随になり、自宅で寝たきりの生活。首から上だけは何とか動く。
何から何まで兄に介護されている。ほぼ兄以外の人間に会わない。とても孤独。
よく呼吸困難に陥いるなど体調が安定せず、車椅子での外出すらままならないが、
それでも我侭は一切言わない。
父母と三人でドライブに出た先で交通事故に遭い、両親は亡くなった。
彼自身は体が動かせなくなり、回復の見込みもないまま自宅療養となった。
親戚たちに見捨てられ、友達だと思っていた人たちにも突き放され、人間不信にもなったが、
自分を引き取り献身的に介護してくれる兄に心を開く。
元来がとてもやさしい性格なので、介護してくれる兄に感謝こそすれ、
我が身の恨み辛みを口にすることはない。
が、自分は兄に負担ばかりかけていると苦悩し、日に日に思い詰める。
共に暮らして数年。
最近、兄が落ち着かない様子で、夜中に自分のベッドの回りをうろつくようになったことが気掛かり。
最初は、介護疲れのあまり心中でもする気なのではと思ったが、どうやら違うと気付いた。
自分が兄に何もしてあげられないことに負い目を感じているため、
兄がどんなことをしても受け入れるつもりでいる。
毎晩、寝たフリをしながら、兄がくるのを待っている。
最終更新:2012年09月05日 10:27