590 :風と木の名無しさん:2010/11/15(月) 02:43:44 ID:iemK/d+vO
じめっぽいのがやりたいなと思って考えていた話です。長文ですが置かせてください
▼上月真潤(こうづきまひろ)
大学2年19歳。地元の教育学部に通う。両親共に教師の家庭に生まれた一人っ子。放任気味に育ったので性格は懐っこく、寂しがりや。
文武共にそこそこ出来るが、裏を返せば特長がない。小学校免許取得の課に進んだのも、飛び抜けた科目を選べなかったから。
中学時代、ささいな誤解をきっかけに男子からいじめを受けていた。その時、唯一親身になって助けてくれた転校生の、高瀬を、以来一途に慕っている。
だが高校・大学と進むにつれ、遠く離れた高瀬とは次第に距離ができ、自然消滅していく関係に不満と諦めを抱いている。
密接に誰かと繋がりながら生きたいと思っているが、自分の依存の強さに脅えてもいる。
▼七原朱(ななはらしゅう)
大学2年19歳。工学部に通う。
中学時代、上月をいじめていた主犯。元々は仲の良いクラスメートであり、少し粗野だが明るくムードメーカーな七原と、にこにこ優しい上月の2ショットは小学校の文集にも多く写っている。
いじめで上月を支配していたが、転校生の高瀬に取られる形で、上月に絶縁される。その後、関係修復しないまま工業高校へ進んでいた。
中学以来5年ぶりに再会した上月に、再び執着をみせる。
▼高瀬恭一(たかせきょういち)
大学2年19歳。法学部に通う。いじめを受けていた上月を救った転校生。明るく正義感が強く、人あたりが良い。
中学卒業後、母方の地元へ引っ越していった。高校、大学とどこへ行ってもすぐに慣れ、学校生活を満喫し、友人も多い。
中学での異様な上月と二人きりだった時間を、過去の一つの出来事として整理している。
▼宇崎周(うざきあまね)
真潤の大学での同級生。同じ教育学部生で、子供好き、世話好き。正義感にもあつく、雰囲気はどこか高瀬に似ている。
591 :590:2010/11/15(月) 02:49:19 ID:iemK/d+vO
◆◇あらすじ◇◆
上月は大学二年。地元の教育学部に通う彼には、高瀬という想い人がいる。
中学時代、いじめを受けていた上月を高瀬は必死で守ってくれ、修学旅行では二人逃避行をしたこともあった。
口にこそしないが上月はその時から高瀬が好きで堪らない。
引っ越しを機に遠距離になっても、上月は高瀬に親友以上の絆を感じていたのだが、温度差は次第に開き、大学にもなると、高瀬からの連絡はいよいよ無きに等しくなっていた。
上月は自然消滅していく関係を憂慮しつつ、諦めてもいる。
あんな異常なほど濃密で、世界に二人きりでも大丈夫だと思い込めるほど同性相手に依存していた中学時代が、おかしかったんだ……と。
一方、上月を中学時代にいじめていた七原は、いじめのエスカレートと共に上月に特別な執着を抱いていたが、結局上月と高瀬がより強固に絆を深める形になって、関係が破綻したまま高校は別の道へ進んでいた。
だが大学で再会して、七原は上月と再び友人になりたいと思う。
怯えたり、避けられたりされながらも、努めて明るく上月に接しながら、七原は距離を縮めようと奔走する。
昔のトラウマから、上月は七原が怖くて堪らず、寄ってくる七原が不気味で仕方なかったが、元来優しく素直な上月は、少しずつまた七原と友人らしく振る舞えるようになる。
だが、夏休みに久しぶりに地元へ遊びに来た高瀬と会っている姿を、七原に見られたことで、事態は暗雲に。
七原は、上月が高瀬の前になると見せる虚弱さや依存や甘えの顔に、どうしようもない苛立ちを抱き、上月を冷たく罵倒する。
上月は高瀬への想いを『汚い同性愛者のもの』と蔑まれて傷つき、七原はやはり心底自分を嫌っているのだとショックを受ける。
宇崎はそんな上月を心配し、上月は第二の高瀬のように宇崎を頼り始める。
急速に仲を縮める宇崎と上月の様子に、七原は再び最悪の方法を選択することになってしまった───。
激しく欲してくれる相手とくっつくのが一番なのに、なぜか他の男ばかり選ぶ主人公というのがやりたかった。
七原とくっつくのもいいけど、最後は高瀬を落としきるルートも捨て難い。
うだうだしながら、社会人になるってのが一番いいけど後味悪いなww
吐き出しありがとう
最終更新:2012年09月04日 12:52