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第0話 「プロローグ」 2

74 : ◆PyMJ9n/wBY:2011/05/31(火) 18:50:50
イータ「……マルチロック完了。ハイゾルランチャー!」
連邦軍の重PTシグルドの背の砲から極太のエネルギーが発射される。その光は瞬く間にゲシュペンストで編成されたテロリストの部隊を飲み込み壊滅に追いやった
イータ「地上の敵、掃討完了だよ」
辰希「おう、お疲れ!結構早く片がついたな?空はもうちょい待ってな……!」
上空ではリオン4機に対して可変型PTエクスカリバーが高機動飛行形態で強襲。ガンポッドを豪雨の如く浴びたリオンは次々と爆発を上げ墜落していく
辰希「楽勝楽勝!……っと!?1体残ってるのかよ?」
かろうじて直撃を免れたリオン1機が特攻上等でエクスカリバーに突っ込んでくる
サクラ「辰希君、油断大敵だよ。ドラウプニルのバリアで!え、ええい!!」
すかさずドラウプニルがフォローに入り、自らの念動多重障壁でリオンの突撃をくい止める
サクラ「さ、させない!」
そのままバリアの力で押し潰し最後に残ったリオンを破壊する
サクラ「や、やりました」
辰希「おぅ。ありがとうなサクラ」
イータ「辰希、油断しすぎ。かっこ悪い」
辰希「うっせえよ、ガキんちょめ。ほら、さっさと帰投するぞ」

連邦軍の特殊部隊TEXチーム。L5戦役の立役者である彼らは、近頃、テロ組織を相手に奮闘する毎日である

75 : ◆S/iEQhsSeg:2011/06/01(水) 06:59:50
五つ存在するラグランジュポイントの各点には多数のコロニーが存在するのだが、その中の1つ「アレクサンドル6」は、とうの昔に放棄され、連邦軍のパトロール部隊も寄り付かないほどのデブリが漂い、内部は人工太陽の故障によって砂嵐が吹き荒れている。
ましてやそこに寄港しているコロニー防衛隊特殊部隊旗艦「ナスカ」の存在に連邦軍が気づくはずもなく・・・・・・
コロニー防衛隊特殊部隊とは、私設武装組織「コロニー防衛隊」においても圧倒的な戦力を誇り、密かに「死神部隊」と呼ばれて恐れられている部隊である。
そして彼らが開発した二機の機動兵器が、今ちょうどテストを行っているところである。
「クラウディア、こっちは大丈夫だ。アルテミスの調子はどうなんだい?」
「全て良好。スラスター出力に問題無し、フレームも高機動に耐えうるだろう。それとヴォルフ、女の子の名前は『さん』付きで呼びたまえ!・・・ま、まあお前が私に言うのなら問題は無いのだがな・・・」
ヴォルフと呼ばれた金髪の二枚目男は、恥ずかしそうに(?)あたまを掻く。
「わりぃ、俺さんは礼儀作法という物が大っ嫌いでねぇ」
それを聞いてクラウディアと呼ばれた少女は怒った声で反論する。
「だから気に入らんのだよ!そんな事じゃあ、その・・・・・・彼女も出来んぞ!!」
「へいへい、分かりましたって」
これがエースパイロット同士の会話には全く見えないが、彼らはエースパイロットである。
「それで、今度は何処を潰しに行くのかい?クラウディアサン??」
「むぅ、その嫌味な言い方が余計に!!・・・まぁいい。今度侵攻するのは・・・・・・」
「・・・・・・分かった。出撃準備!」

今や、クラウディアの機体「アルテミス」とヴォルフの機体「ロクシアス」、それに加え四機の「カリスト」で形成される「死神部隊」を乗せた戦艦ナスカの針路の先には、辰希達がいる。

78 : ◆PyMJ9n/wBY:2011/06/02(木) 09:00:12
【伊豆基地・ラウンジ】
「ったく俺らの管轄は対エアロゲイターだってのに。いつまでも同じ人間相手に戦うのは気が退けるよなぁ」
「あ、あんまりぶつくさ言っちゃ駄目だよ辰希君?……あ、あの人達は民間人も攻撃するんだし」
休憩をとっていたTEXチームの3人。先程の戦闘の話になり、だらしなく愚痴を漏らす辰希にサクラがおどおどとした様子で注意する。
「……いや、それはそうなんだがな。L5戦役の時のエアロゲイター。レーゲンのおっさんの話じゃアレは只の偵察隊程度の規模らしい。そんであの白き魔星(ホワイトスター)をぶっ潰した事によって本隊が出て来る可能性が高いんだとさ」
今までのだらけきった表情から一変して険しい表情になる
「……こ、こんな状態で、もも、もし本隊が地球圏に来たら、どど、どうしよう辰希君!?」
半泣き状態でおろおろと慌てふためくサクラ。そんな臆病な反応も実際にL5戦役に参加した人間にとっては仕方のない事かもしれない
「////へっ!そ、そんときゃ俺g」
「モグモグ心配無いよ……わたし達が倒すもん。サクラも一緒にね?」
その隣で先程まで大人しくケーキセットを食べていたイータは辰希が何か言おうとするのを遮り、よく通る声で呟いた
「イータちゃん……。そ、そうよね。わ、私達はその為に集まったチームだものね?」
「……サクラは強い子。もっと自信を持って」
イータの一声でたちまち元気付けられるサクラ。今なら、不幸なことに砂糖と間違えて塩を入れてしまったコーヒーでも気力で飲み干せてしまうだろう

「ぐぞぅぅイータめ。お前、そこは俺がバッチリ決めるとこだろぉが?」
「……辰希、格好悪いよ?」
こうして、なかなかフラグの立たない辰希とサクラとの3人で束の間の安息を過ごすイータだった

83 : ◆PyMJ9n/wBY:2011/06/06(月) 14:50:51
【伊豆基地・ラウンジ】
「おぅそこに居たか?TEXシリーズの新型。セカンドステージがウチに回ってくる事になったとさ」
辰希はティータイム中のイータを見つけると後ろから近づいてポンと彼女の頭の上に手を置いた
「!……なんだ辰希か。……新型がどうしたの?」
紅茶を飲んでリラックスしていたイータは突然のことに小動物の様に一瞬、体をビクッとさせる。
「ドイツでテストが行われたみたいなんだが何でも当初のテストパイロット達が搭載してる念動系のシステムと拒絶反応を起こしてなぁ。候補が4人居たんだが誰も満足に機体を操れなかった。それで実績のあるお前にパイロット役が回って来たんだとさ」
「そうなんだ。……じゃじゃ馬な機体だね?」
イータはこう見えても機体操縦、念動力の扱いに長けたエースパイロットである。これまでも多くの念動兵装の起動実験を任されている。
「今回イータに動かして貰うのはTEX-14。グングニールと言う機体だ。こいつはTEX-07を自世代型に進化させた正当な後継機だ。武装はだいたい似た様なもんだ。複合兵装セトル・リフレクターⅡにストライクシールド。やれるか……?」
「07……お兄ちゃんの」
思い詰めた表情になるイータ。複雑な心境である。
TEX-07 カドゥケウスはL5戦役の英雄と称された機体。常に前線で戦い、最後には敵本拠であるホワイトスターを破壊する為に中枢へ突入。見事破壊に成功するも無事に帰還する事は無く行方不明となる。
それでもイータはいつか帰って来てくれる事を信じ、お兄ちゃん、お姉ちゃんの帰る場所を守り続けている
「……うん。やれるよ辰希」
と、思い詰めたのも一瞬。すぐに返事をする。
「おう、そうか」

遠く離れたドイツで、時を同じくしてTEX-14『グングニール』は完成した。


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最終更新:2011年06月27日 22:32
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