【名前】郷田 剛一郎(ごうだ ごういちろう)
【性別】男
【年齢】53
【職業】寿司屋「郷田寿司」店主。いくつかの土地を所有しており、農地として貸し出すことで地代を得てもいる。
【外見】180cmを超える巨漢、筋肉質。
【性格】郷土愛が強く、余所者への敵愾心が強い
【異能】「郷怒愛」
他者に対し抱く怒りに比例し肉体を強化する異能。
感情の量によって肌は赤黒く変色し、鋼鉄よりも強靭に、しなやかに硬質化する。
その強化に上限はなく、怒り狂えば怒り狂うほど剛一郎の拳は全てを打ち砕く破壊の鉄球となるだろう。
また、異能発現中は冷静な思考をすることは望めないが、脳内は怒りで埋め尽くされているため精神操作系の干渉を跳ね除けることが出来る。
【詳細】
先祖代々山折村で暮らしてきた家系の出。子はすでに独立し、妻と二人で暮らしている。
村で生きることを誇りに思っており、村人を家族同然に愛しているが、逆に外部から村に入ってきた者に激しい拒否反応を示す。
自分たちの村は純粋な村人のみで構成されるべきだと考えており、移住者や企業の土地借用などを全面的に廃止すべきと何度も村長に訴えては退けられている。
新たに村に移り住んできた者との軋轢が絶えず、移住者からの評判はすこぶる悪い。
だが、昔からの村人からすると違った評価となる。剛一郎は村で生きてきた家の者には親身に接するからだ。
足の悪い老人がいれば医院まで背負って連れて行き、子どもが野犬に襲われそうになっていれば身を挺して助ける。
寿司屋を営んでいる理由も、岐阜の山奥で生の魚を口にすることなど早々ない村人たちに少しでも美味いものを食べさせてやりたいと考えたため。
剛一郎は毎朝日も昇らぬうちから軽トラックを走らせて麓の街に赴き、魚を仕入れ、寿司を握る。
自力で店に来られない家の者には自ら出前を配達するし、少々の力仕事や買い物の代理なども笑顔で引き受け、地元の学生にはしばしば寿司を奢ってやったりする。
「ちょっと困ったところもあるけれど、とても親切で頼りになるおじさん」というのが村民からの評価。
とはいえ、剛一郎とて村の中だけで生活の全てが完結するとは考えてはいない。
中学、高校、大学と上がるにつれて満足な教育は村内では難しく、成人したとて雇用が豊富なわけでもない。
若者が村外に巣立っていくのは仕方のない事だと受け入れているし、もし外の生活に疲れて戻ってくるのなら心よく受け入れる。
今現在村に住んでいなくても、たとえば村人の子や孫が帰省してきたのであれば剛一郎は歓迎するだろう。
彼が嫌っているのは、村の外から来る異物=豊かな環境で全てを持っているくせにわざわざ村の平穏を乱しに来る余所者である。
相手が子どもであれば表立っての排斥まではしないが、成人前後であれば些細な事で怒鳴り散らすことは日常茶飯事。
最近頻繁に見かけるようになった記者やラーメン屋の客などがその主な被害者である。
取材と称して村内をかき回していた小説家と揉めた時には危うく流血沙汰になるところだった。
最終更新:2024年06月23日 23:16