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360 : GS2 若王子 ◆l1l6Ur354A : : 2006/08/12(土) 16:22:10 ID:??? [692回発言]
   主人公の担任教師である若王子は、自分が教師であることをたびたび忘れてたり
   授業中にふとした思い付きで生徒を連れて遊びに出かけたりと、
   常識はずれなところがある、掴み所のない人だった。

   若王子が開く課外授業に積極的に参加するなどして彼と親しくなった主人公は
   いつしかふたりきりで外出する仲になる。

   だが、若王子には、趣味を聞かれて「教師」と答え、教師をすることで失われた時間を取り戻してると言ったり
   学生時代は研究ばかりだった、放浪してたことがあるなど
   何か普通とは違う過去を持ってることが、段々わかってくる。

   ある秋の日、いつものようにデートの待ち合わせ場所に向かうと
   黒服の男が若王子をドクターと呼び、あなたの気まぐれに付き合ってる暇はない
   一緒に帰りましょうと言い、若王子が高校の教師をしてると知ると、才能の浪費だと呆れ出す。
   黒服の男はその場を去るが、彼が何者だったのか
   なぜ若王子を探してたかなど、詳しいことはわからなかった。

   スキー合宿の際に行われたクリスマスパーティーのお開き後、
   興奮して眠れず、外に出た主人公は若王子とバッタリ遭遇する。
   若王子は、寒さで手がかじかんだ主人公の手を温めながら、
   子供の頃から数年前までずっとアメリカの研究所で働いていたこと、
   その頃はクリスマスはデスク上のおもちゃのツリーと冷たいターキーのことだと思っていて
   それが不幸せなことだなんて考えもしなかったけど、今夜は大騒ぎをして
   大好きな生徒たちの寝息を確かめて歩きながら、ときどき寝付きの悪い子が話し相手になってくれたりもする。
   こんなに幸せなこと無いんだと話す。

   翌日、若王子とスキーをしてロッジまで競争しようとしたとき主人公は彼とはぐれてしまう。
   若王子を探してる途中、危険な状況に陥りそうになる主人公。そこへ若王子が駆けつけるが
   主人公は自分が助かったことよりも、若王子と再び会えたことに安堵する。

   「先生と二度と会えなくなるような気がして…。先生はどこにも行きませんよね?」

   若王子は不安に怯える主人公を抱きしめながら
   「僕はここに居る、どこにも行かない。もう君を不安にさせたくない。」
   と安心させる言葉を返すが、何かを言いかけてやめてしまう。

   卒業式当日。灯台の中に入った主人公の前に若王子が現れ
   君に知っておいてもらいたいこと、教えてもらいことがことがあると言い
   自分の過去を語り始める。

   特殊な計算能力を持つゆえ、13歳からアメリカの研究所で働いて若王子は
   まるで計算機のように1日中計算ばかりする日々と、自分の力を巡って争う人々を見てるうちに
   人間に失望していった。

   そんな酷い人生が、早く終わってしまえばいいとばかり考えてたが
   主人公と出会って全てが変わり始め、自分の人生も悪くないものなんじゃないかと思えるようなったと言う。

   「君を愛している。だから、今は君の気持ちを知りたい。」

   主人公は若王子の告白を受け入れ、灯台で口付けを交わして
   ふたりは教師と生徒から恋人同士になった。

   その後、主人公は自分で決めた進路に進み、若王子は相変わらずマイペースに教師生活を満喫。
   ふたりきりになると、少しだけ切ない表情で遠くを見せることもあるけど
   それを見られるのは主人公だけの特権だった。 

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最終更新:2011年05月15日 01:57