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衛兵たちの日常(クセ毛ボンバーの手記
いつかに思っていた彼ら、関所から始まり、アウトウェイを守る衛兵たちに今回は注目してみようと思う。

まず、一日の始まりは学園から始まる。
彼らの何人かはこの学園の卒業生であり、現役の講師でもある。
学園の剣士科にある巨大な訓練場、まぁ、言ってしまえばグラウンドや体育館、資材置き場の様な物だが、そこで朝の簡単な訓練が始まる。

「1.2.1.2.1.2・・・」

規則正しいリズムで衛兵たちが走っていく。後ろからは学園の剣士科の生徒たちも一緒だ。

余談になるが、この剣士という職業には犬妖精の末裔が多い。
元々はこの犬妖精もはてない県人と一緒にこの国に来た妖精の一種であり、それが人、主にはてない県人と交わることで驚異的な身体能力を手に入れたとか。

赤毛で犬耳と尻尾が生えた彼らはそれこそ犬のように走っている。
今は鎧を着けておらず、軽装、運動着でグラウンドを延々と走り続ける。
たまに一人が抜け駆けするとそれをボールのように追いかけ、もみくちゃにし、何事もなかったようにまた走っている。

彼らの早朝のトレーニングメニューは軽く、らしい。
ペアになっての柔軟から始まり、走りこみ、剣を使った素振り、打ち合いなどなど、これを朝食前に一時間ほど行うらしい。

この時は軽い訓練だからと学園生も交えており、学園生の何人かが転ばされるところも見た。

そのまま、軽く汗を拭いて、食堂に移動。学園生は当然、朝から授業もあるので、大半がいるが、衛兵は今は四弦半状態であるらしい。つまり、かなり人数は少なく、まぁ、それでも食堂は大賑わいである。

学園生達とおかずの交換や取り合いをして、学園が始まった頃にもう一度、訓練が始まる。
今度は本格的なものらしく、刃をつぶしてある剣と、鎧を着けた実戦式の訓練らしい。

まず、鎧を着たままランニング。これは、いざという時のそのまま、現場に迎えるようにする体力づくりと体の慣れのためらしい。
そして、私ならもう、何も着けてなくてもへばっているであろうくらい走ると、今度はそのまま、剣を使った模擬実戦が始まる。

カン、カン!

と、そこら中から金属をぶつけ合う音が響く。

素人の私から見ればこれは訓練なのか、それとも本当の殺し愛なのか、全く判らない程の気合の入りようで、防御されれば悔しがり、攻撃されれば必ず反撃に出る。
鍛え抜かれた体自体が凶器であり、剣だけでなく、拳やけりまで駆使しながら、本当に実戦そのものの訓練は続いていく。

そんな気合の入った訓練を午前中行い、昼食を食べた後、午後に関所や各地に向かう。

ここからの仕事はいたって単調であり、不振な者がいないか、また、冗談じゃすまない喧嘩などは起きてないかなど、警察の巡回に似たこともしているらしい。

剣士のトレードマークである、腰エプロンのような布鎧を鎧の上からひっかけ、剣士達は街を巡回する。

首都の生活ブロック。何の変哲もない一軒家や空き地などもこまめに見て周り、今度は外。
古威森の中で道になってる部分や関所、前線開拓村、資源採掘場、神殿まで足を伸ばしていく。

何事もなければ、彼らの一日はこれで終わりだ。
最後に仕事が終わったことを報告して、一旦生活ブロックまで降り、商店街で軽い買い物、或いは味のれんで簡単な晩酌などを済ませる。

国の最前線にして最終防衛ラインに常に立つ彼らに、私は尊敬を抱かずにいられなかった。
(5・21 癖毛爆弾の手記

(文:癖毛爆弾)


周辺環境:大和丘商店街・味のれん・大火山(カルデラ)・近所の空き地・普通の一軒家

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最終更新:2007年05月27日 18:34