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無題(クリスマスSS) - (2010/02/12 (金) 21:03:58) の最新版との変更点

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「かがみん、これかぶって!」 突然私に謎の茶色い帽子を突き付けてくるこなた。 一体何よ、これ……。 「いいから、かぶってみれば分かるから」 「ハイハイ、分かったわよ……」 ワケも分からず、謎の帽子をかぶる私。 そして―― 「うん、やっぱりかがみにかぶらせて正解だよー」 「あ゛ー、そっすか……」 サンタこなたとトナカイかがみの完成した瞬間だった。 「えっと、こなたさん……これは?」 「見て分からないかな? トナカイの角ー♪」 分かり易すぎて困るわ! というか人にこんなのかぶらせておいて、しれっと言うなお前は! 「こんな格好させて、あんたは私に何を求めてるわけ?」 「ん? いや、別に。 ただの私の自己満足だけど?」 こ・い・つ・は……! 「かがみんは嫌?」 「~~~~~っ!」 ……そんな言われ方されたら、何も言えないじゃない! 「……別に」 ついついぶっきらぼうに言って目を背ける、可愛げのない私。 そんな私に、こなたは……。 「ありがと……かがみ」 「ちょ! こなた!?」 背中におぶさるような形で抱きついて来た。 こなたは、呟く。 「かがみは、ずっと私と一緒に歩んでくれるんだよね?」 「……………え?」 それは、いつにも無く真剣な言葉で。 きっと顔を見たら泣きそうなんだろうな……。 こなたは本当は凄く繊細な子なんだって、私は知っているから。 だから、私は言ってやった。 「……どこまで行きたい?」 「……え?」 「私はトナカイですから? サンタの言うところまでご一緒しますけど?」 後ろは振り向かない。 きっと私の顔は人に見せられないくらい、赤く染まっているから。 きっと見なくても、こなたが今どんな表情をしているか、分かるから。 「そうだね……それなら」 こなたは一瞬思案した後に、こう続けた。 ―― 一生私と一緒に居てくれますか? ―― 私は返事もせずに、こなたを背負って外へと走り出していた。 返事なんて、それで十分だった。 ねえ、こなた? これから二人で、色々なところに行こうね? それで、いっぱい恋しよう? 私だけの、サンタさん。 あなたに、これからも。 溢れんばかりの、プレゼントを。 外は一面の雪景色。 全て白一色で埋め尽くされた、その光景が。 これからの私達が進む道みたいに、遥か彼方まで果てしなく続いていた。 **コメントフォーム #comment(below,size=50,nsize=20,vsize=3) - この作品いいなwwGJ☆ -- 鏡ちゃん (2010-02-12 21:03:58) - 短編・・・てか短くてもビシッとキメた! GJ!! &br() -- kk (2010-02-11 23:04:39) - とても和みます☆ -- 小谷 (2010-01-17 19:55:07) - いいね! -- 名無しさん (2008-01-30 11:24:48)
「かがみん、これかぶって!」 突然私に謎の茶色い帽子を突き付けてくるこなた。 一体何よ、これ……。 「いいから、かぶってみれば分かるから」 「ハイハイ、分かったわよ……」 ワケも分からず、謎の帽子をかぶる私。 そして―― 「うん、やっぱりかがみにかぶらせて正解だよー」 「あ゛ー、そっすか……」 サンタこなたとトナカイかがみの完成した瞬間だった。 「えっと、こなたさん……これは?」 「見て分からないかな? トナカイの角ー♪」 分かり易すぎて困るわ! というか人にこんなのかぶらせておいて、しれっと言うなお前は! 「こんな格好させて、あんたは私に何を求めてるわけ?」 「ん? いや、別に。 ただの私の自己満足だけど?」 こ・い・つ・は……! 「かがみんは嫌?」 「~~~~~っ!」 ……そんな言われ方されたら、何も言えないじゃない! 「……別に」 ついついぶっきらぼうに言って目を背ける、可愛げのない私。 そんな私に、こなたは……。 「ありがと……かがみ」 「ちょ! こなた!?」 背中におぶさるような形で抱きついて来た。 こなたは、呟く。 「かがみは、ずっと私と一緒に歩んでくれるんだよね?」 「……………え?」 それは、いつにも無く真剣な言葉で。 きっと顔を見たら泣きそうなんだろうな……。 こなたは本当は凄く繊細な子なんだって、私は知っているから。 だから、私は言ってやった。 「……どこまで行きたい?」 「……え?」 「私はトナカイですから? サンタの言うところまでご一緒しますけど?」 後ろは振り向かない。 きっと私の顔は人に見せられないくらい、赤く染まっているから。 きっと見なくても、こなたが今どんな表情をしているか、分かるから。 「そうだね……それなら」 こなたは一瞬思案した後に、こう続けた。 ―― 一生私と一緒に居てくれますか? ―― 私は返事もせずに、こなたを背負って外へと走り出していた。 返事なんて、それで十分だった。 ねえ、こなた? これから二人で、色々なところに行こうね? それで、いっぱい恋しよう? 私だけの、サンタさん。 あなたに、これからも。 溢れんばかりの、プレゼントを。 外は一面の雪景色。 全て白一色で埋め尽くされた、その光景が。 これからの私達が進む道みたいに、遥か彼方まで果てしなく続いていた。 **コメントフォーム #comment(below,size=50,nsize=20,vsize=3) - GJ! -- 名無しさん (2023-01-01 08:15:17) - クリスマスには必ず読むことにしようw -- うに3 (2014-05-14 21:17:23) - いいプレゼントですね〜♪ -- かがみんラブ (2012-09-15 20:29:36) - うん、本当にいい。 &br()何回も読んでる。 -- 名無しさん (2010-02-12 21:34:18) - この作品いいなwwGJ☆ -- 鏡ちゃん (2010-02-12 21:03:58) - 短編・・・てか短くてもビシッとキメた! GJ!! &br() -- kk (2010-02-11 23:04:39) - とても和みます☆ -- 小谷 (2010-01-17 19:55:07) - いいね! -- 名無しさん (2008-01-30 11:24:48)

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